大阪府大阪市西成区の大阪メトロ(旧・大阪市営地下鉄)四つ橋線花園町駅前に、イズミヤの食品スーパー「デイリーカナートイズミヤ花園店」が2019年11月28日に開店する。
デイリーカナートイズミヤ花園店。
100年近い歴史を持つイズミヤ1号店
デイリーカナートイズミヤ花園店の前身となる総合スーパー「イズミヤ花園店」は1921年に「いづみや呉服店」として創業。1960年に地上5階建の店舗「イズミヤショッピングセンター花園店」に建替えて以来、衣食住をフルラインで展開、イズミヤグループ各社の本部機能を併設するなど、長年旗艦店としての役割を果たしていた。しかし、建物は築60年近く経過するなど老朽化が進んでおり、耐震性に問題があったため、2017年10月をもって一時閉店していた。
イズミヤ花園店。
デイリーカナートを核とする地域密着型店舗に
新店舗の売場面積は2,275㎡、延床面積は3,598㎡。
イズミヤ直営食品スーパー「デイリーカナートイズミヤ」(1階1,131㎡、2階82㎡、阪急ベーカリー香房併設)を核に、100円ショップ「ダイソー」(547㎡)、ドラッグストア「ココカラファイン」(515㎡)が出店する。
新店舗はコンセプトに「地域のお客様に気配りの行き届いた“便利なお店”」を掲げ、営業時間の延長や惣菜売場の拡大、イートインの新設を行うなど、旧店舗時代の主要顧客であった高齢者に加え、30~40代の取込みを図る。
デイリーカナートイズミヤ花園店食品売場。
イズミヤがH2Oリテイリング傘下となって以降、住道店(大阪府大東市)や伏見店(京都府伏見区)など、老朽化が進む総合スーパーを建替えにより、大型商業施設「カナートモール」に転換しているが、花園店は半径1km圏内に「カナートモール天下茶屋」が営業していることもあり、食品スーパーと専門店2店舗により構成される地域密着型商業施設として営業再開したものとみられる。
新店舗は建替前と比較し規模は1/3ほどに縮小したが、以前と同様に花園町駅前を代表する「便利なお店」としての役割を担っていくだろう。
デイリーカナートイズミヤ花園店のテナント一覧
- デイリーカナートイズミヤ(スーパー)
- ココカラファイン(ドライブ)
- ダイソー(100円ショップ)
デイリーカナートイズミヤ花園店1階フロアマップ。
デイリーカナートイズミヤ花園店2階フロアマップ。
デイリーカナートイズミヤ花園店
住所:大阪府大阪市西成区花園南1丁目2番4号
営業時間:9時~24時
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