福岡市中央区天神の西鉄福岡駅・地下鉄天神駅前にある西鉄のショッピングセンター(ファッションビル)「天神コア」が再開発のため2020年3月31日に閉館する。
天神コア。
44年の歴史に幕-夏から「ラストバーゲン」
天神コアは1976年6月に開業。商店街「西鉄街」「銀座通り」などの再開発によって誕生したもので、建物は地上8階、地下2階建てで、40年以上に亘って西鉄系ファッションビルとして親しまれてきた。
天神コアでは、2019年夏のバーゲン(6月28日より)からは「ラストバーゲン」をを開催。ビアガーデンでは7月中旬より写真パネルを設置する。
最後の夏バーゲンは6月28日から。
閉館直前となる2020年2月からは「お客さまメッセージボード」の設置もおこなう予定だという。
福岡ビル・天神コア跡「天神一高いビル」に
天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、三菱地所による「イムズ建替プロジェクト」、積水ハウスによる大名小学校跡地再開発(ザ・リッツ・カールトンなどが進出)の大型再開発が相次ぎ進行中しており、2019年3月には天神コアに隣接する「福岡ビル」も閉館している。
再開発が進む天神地区(西日本ビル跡)。
福岡ビル・天神コアの跡地には、西鉄によって地上19階地下4階建て、延床面積約100,000㎡、高さ約96メートルの「天神一高い」複合商業ビルが建設される。
建物イメージ。
新ビルの開発コンセプトは「創造交差点 meets different ideas」で、外装デザインは米国の「Kohn Pedersen Fox Associates」が行う。
新ビルのうち、地下2階から4階までは商業フロアとなり、天神コアを引き継いだ施設が開業する予定。
5階から6階は天神交差点を一望する九州最大のスカイロビーとなる。7階は機械室となる。
新ビル・商業フロアスイメージ。
また、8階から17階には九州最大の基準階面積を誇る賃貸オフィスを整備。18階から19階にはハイクオリティホテルを入居させる計画だ。地下3階から地下4階は駐車場となる。
新ビルのフロアプラン。
建物は2024年の1期開業を目指して工事が進められる。
天神ビブレなどの解体・建替え後に2期開業・グランドオープンとなる。
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