神奈川県川崎市川崎区のJR川崎駅にある都市型ショッピングセンター
「川崎ルフロン」が、大規模改装をおこない2019年4月から2020年夏にかけて順次リニューアルオープンする。
リニューアル後の川崎ルフロン(イメージ)。
かつては「丸井」「西武」が核店舗だった
川崎ルフロンは旧三菱電線工業川崎工場跡地に建設されたショッピングセンターで、1988年3月開業。建物は地上10階地下2階建、売場面積42,500㎡。三菱商事系の日本リテールファンド投資法人が建物を所有し、住友商事系の住商アーバン開発が管理・運営を行う。
当初は「丸井川崎店」「西武百貨店川崎店」(川崎西武)を核店舗としていたが、2003年に西武百貨店が閉店したため、2004年に「ヨドバシカメラ マルチメディア川崎ルフロン」が出店。その後、2018年1月に丸井が閉店し、跡地の改装計画に注目が集まっていた。
2018年1月に閉店した丸井川崎店。
4月27日1期開業-日常と非日常を兼ね備えた施設に
今回のリニューアルでは、コンセプトに「Live’n Exciting-日常利用する施設が非日常空間に-」を掲げ、館内環境を“コントラストを効かせたデザイン”に刷新、日常と非日常がクロスする商空間の創出を目指す。
新たなテナントとしては、2019年中に約60店舗が出店する。
そのうち、2019年4月27日の第Ⅰ期リニューアルオープンとして2階にフードコート「FOOD VILLAGE」が開業。フードコートは約350席で、グランピングをイメージした空間となる。テナントとしては、スシローのフードコート業態「スシローコノミ」、川崎の名店「らーめん玉」などが出店する。
そのほか、館内にはニトリの雑貨・インテリア専門店「デコホーム」やアウトドア用品店「モンベル」といった専門店が新規出店する。
2階フードコート(イメージ)。
6階は川崎駅東口エリア最大級となる「ママ&キッズフロア」として、室内遊び場併設の玩具店「ボーネルンドあそびのせかい」(9階から移転)など、キッズ向けファッション、知育玩具、サービステナントが導入され、遊び場やフォトエリア、授乳室も整備されるなど、家族で楽しめる空間づくりが行われる。
6階ママ&キッズフロア(イメージ)。
2019年中に「ライフ」が出店、2020年には「水族館」も
2019年夏には新たな核店舗として1階に三菱商事系の食品スーパー「ライフ」が出店。秋から冬にかけても専門店が順次オープンする。
また、2020年夏には目玉施設として9階・10階に、日本初となる「駅前既存商業施設一体型の水族館」(詳細未定)が開業する。この水族館では、さまざまな特徴を持たせたコンセプトゾーンを設け、霧や滝などの自然環境を様々な手法を用いて表現するほか、AIとIoT技術を用いたインタラクティブな展示も行われる計画となっている。
駅前既存商業施設一体型の水族館(イメージ)。
大型店撤退が相次ぐ川崎駅東口の起爆剤となるか
川崎駅周辺では、西口の東芝工場跡地に三井不動産グループの「ラゾーナ川崎プラザ」が2006年に開業して以降、東口では地元・川崎を代表する百貨店として親しまれていた「さいか屋川崎店」が2015年に閉店、先述した「丸井川崎店」も2018年に閉店しており、大型店の撤退が相次いでいる。
さいか屋(解体済み)。
東口では、ラゾーナ川崎プラザに対抗する形で地下街「川崎アゼリア」が2016年3月に大規模改装、JR川崎駅ビル「アトレ川崎」が2018年2月に増床を実施しているほか、さいか屋跡の大部分がパルコの小型商業施設「川崎ゼロゲート」となることが決まったものの、商業の重心は未だ西口に偏っている。
今回の川崎ルフロンの大規模リニューアル計画により、川崎駅東口の「復権」が期待される。
川崎ルフロン
住所:神奈川県川崎市川崎区日進町1-11
営業時間:9時半~22時(ヨドバシカメラ)
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