岡山県岡山市北区にある大型複合アミューズメント施設「岡山ジョイポリス」が再開発のため9月2日に閉館する。
岡山ジョイポリスが出店するジョイフルタウン岡山。
西日本最後のジョイポリス、20年の歴史に幕
岡山ジョイポリスは、日本たばこ産業岡山工場跡地再開発プロジェクト「ジョイフルタウン岡山」(核:イトーヨーカドー岡山店)の準核店舗として1998年7月に開業した。
岡山ジョイポリスとイトーヨーカドー岡山店。
セガ直営の大型屋内型アミューズメント施設「ジョイポリス」6号店で、当初はジョイポリス他施設と同様に、最先端の演出システムや自社コンテンツを売りにした体感型アトラクションを導入していた。
しかし、セガの経営不振が深刻化した2000年代初頭から直営アミューズメント施設の店舗整理、事業縮小が打ち出されるようになると、ジョイポリス事業の大部分は中国を拠点とする企業「華夏動漫形象有限公司」(チャイナ・テーマパーク社、本社は香港)へと売却された。
その後も、岡山ジョイポリスはセガホールディングスの100%子会社「セガエンタテイメント」により運営されていた。
併設するボウリング場「両備ボウル」も10月に閉館する予定で、建物は解体されることになる。
「杜の街づくり」に向けて始動する再開発
ジョイフルタウン岡山のうち「イトーヨーカドー岡山店」の跡地では、2021年の開業を目指して両備グループ主導の「杜の街づくりプロジェクト」が進められている。
同プロジェクトでは両備グループ傘下の「岡山電気軌道」「和歌山電鐵」や「JR九州」の車両・駅舎デザインを手掛けた実績を持つ「水戸岡鋭治氏」や、地方都市再開発の実績を持つ「森ビル都市企画」を起用した施設づくりが行われる予定で、新施設は地上37階地下1階建、高さ134m、延床面積は約105,000㎡。
両備グループが100%出資する特別目的会社「杜の街づくりPJ1合同会社」により、フジテレビ系列の放送局「OHK岡山放送」の本社移転やタワーマンション、商業施設が整備される予定となっている。
両備ホールディングス公式サイトより。
岡山ジョイポリスは、当初計画時点では「杜の街づくりプロジェクト」予定地に組み込まれていないものの、今後一体的な再開発が期待される。
外部リンク:岡山ジョイポリス
外部リンク:岡山駅近く 家族で1日楽しめるボウリング場|両備ボウル 公式ページ
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