TSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC)は大手写真・カメラ店「カメラのキタムラ」を運営するキタムラ(高知市)を買収、完全子会社化することを5月15日に発表した。
カメラのキタムラ(高知堺町店、創業店を継承した店舗)。
関係を強めてきた「TSUTAYA」と「キタムラ」
カメラのキタムラは1934年に高知市堺町で創業。
同業の「カメラのドイ」「カメラのきむら」、写真館「スタジオマリオ」を買収するなどして規模を拡大、出店エリアを全国に広げた。
その一方で、CCCとの業務資本提携を進めており、2004年にCCCが主導する共通ポイントサービス「Tポイント」に加盟したほか、2005年にはキタムラ本体の社外取締役にCCC創業者の増田宗昭氏が就任、キタムラ子会社で九州地区を中心にレンタルビデオ店「BOM」を展開していた「ビコムキタムラ」の店舗をTSUTAYAのFC店舗に転換、さらにCCCからの出資を受け入れるなどしていた。
ビコムキタムラの店舗(別府大学駅前)。
TOBで完全子会社化-最高180億円投じる
今後は2018年4月6日に設立した子会社「CKホールディングス」を通して、キタムラの株式をTOB(株式公開買付け)により1株1230円で取得、最高180億円を投じて1468万6273株を買い付ける予定。
これによりキタムラは東証2部上場を廃止する。
今後は、オムニチャネル化による経営改善を目指すという。
ニュースリリース:株式会社キタムラ株式(証券コード2719)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
関連記事:CCC、創業の地の枚方に”蔦屋百貨店”「T-SITE」、5月26日開業
関連記事:多賀城駅前に市立”ツタヤ図書館”-真価問われるツタヤ図書館事業
関連記事:エキシティ・ヒロシマ、4月14日開業-核店舗は「エディオン蔦屋家電」
関連記事:新・徳山駅ビル「蔦屋図書館」、2月3日開業-「駐車場1時間無料」で活性化に期待