福岡県糟屋郡新宮町の西鉄新宮駅近くにあるNTT西日本(NTTアセットプランニング)系商業施設「NTT西日本APタウン新宮杜の宮」が、イオングループのドラッグストア「ウエルシアプラス新宮杜の宮店」を核とした施設として2025年1月に新装開業する。
APタウン新宮杜の宮、ドラッグストア核に新装開業
NTT西日本APタウン新宮杜の宮は、2007年10月にNTT都市開発が街開きを行ったNTT新宮無線送信所・運動グラウンド跡地再開発プロジェクト「ウェリスパーク新宮杜の宮」(総開発面積206,890㎡)の商業核として2013年4月に開業。
建物は平屋建で店舗面積は1,570㎡。施設の管理は地場建設会社「大石企画」が担う。
開業以来、イオン系大型食品スーパー「マックスバリュ新宮杜の宮店」を核に、歯科医院や整骨院などサービス系専門店が入居したが、2024年9月20日にマックスバリュが後継店未定のまま閉店。街区内から食品スーパーが消滅していた。
NTTAPタウン新宮杜の宮(管理会社公式より)。
イオン九州とウエルシアの新業態に
イオンウエルシア九州は、2022年9月1日にイオン系地域子会社「イオン九州」とイオン系ドラッグストア持株会社「ウエルシアHD」が出資する合弁会社として設立。(出資比率は51%:49%)
設立の理由として「生鮮・惣菜を含めたスーパーマーケット運営に関するイオン九州の知見と、調剤薬局の運営を含めたドラッグストア運営に関するウエルシアの知見を相互に共有し、両社の事業を発展的に融合し、双方にとって利益となる新業態の開発と運営を行うこと」を掲げ、2023年4月に1号店「ウエルシアプラス大野城若草店」を開店。
イオン九州の前身企業でもある旧レッドキャベツ(朝倉甘木駅前店・鳥栖蔵上店)や旧クリエイトさが旬鮮市場(鳥栖店)運営食品スーパーの業態転換、同業他社跡地への新築/居抜き出店により、2024年12月1日現在は8店舗(12月中旬開店予定の永江団地店含む)を展開する。
新宮杜の宮、生鮮食品スーパー実質的に復活
イオン九州からイオンウエルシア九州に転換した店舗のうち、大野城若草店は「イオンウエルシア九州1号店」として、朝倉甘木店は「地域の健康ステーションを目指す新しい店舗」として、鳥栖蔵上店は前身店舗(ザ・ビッグ蔵上店)営業期間中より求人募集を打ち出すなど、いずれの店舗も早期に引継ぎの正式発表がなされていたが、新宮杜の宮店に関しては入居専門店が「新店舗への改装工事」を発表するのみにとどまっていた。
イオンウエルシア九州が展開する「ウエルシアプラス」は、いずれの店舗もイオン九州が生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)をフルラインで供給展開しているため、新宮杜の宮店に関しても地域唯一の食品スーパーとしての立ち位置を実質的に維持するかたちでドラッグストアとして生まれ変わる見込みだ。
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