マクドナルド大分オーパ店、2021年4月28日開店-退店続きの大分OPA、1階の新たな核店舗に

テナントの撤退が目立っていた大分県大分市のJR大分駅近くにあるイオン系列の食品販売店「大分オーパ」1階に、新たな核店舗として「マクドナルド大分オーパ店」が出店する。

大分OPA。

イオン最大の食品館・大分OPA、空き店舗が多かった

大分オーパの前身「大分フォーラス」は1973年3月に総合スーパー「ジャスコ大分店」として開店。建物は地上8階地下1階建で、売場面積は12,097㎡。1993年10月にファッションビル「大分フォーラス」となりタワーレコード、島村楽器、無印良品、淳久堂書店などが出店したが、老朽化による建て替えのため2017年2月に閉店。2019年6月に新たなビルが完成して「大分オーパ」となった。
大分フォーラス
大分フォーラス。

これまでのオーパはファッションビルであったため、当初は同業態の店舗になると期待されていたものの、イオングループは同店をオーパ史上初かつイオン最大級の「食品館」としたため、市民からは落胆の声が多く聞かれていた。
なお、フォーラス時代の核店舗であった淳久堂書店大分店は近隣に移転している。

移転したジュンク堂。

大分オーパは百貨店「トキハ」と百貨店系スーパーマーケット「トキハインダストリー」に挟まれた立地であり、その他にも競合店が多いことから個性の創出が求められていたものの、コロナ禍前にも関わらず空き床が複数ある状態での開業となったほか(フロアガイドには店舗が一度も入居していないため掲載されていない区画もあるとみられる)、当初発表では食関連売場となる予定だった3階は猫カフェや雑貨店に保険代理店などの非物販店が混在し、コンセプトが定まらない状態での開業となった。

大分OPAの1階。

オーパの開業直後は1階の一部の店舗が人気を集めたものの、当初から客の入りが芳しくなかったとみられ、すぐに(コロナ禍の前から)テナントの撤退が相次いだ。とくに2階のフードコートは開業1年ほどで2店をのぞいて殆どが空き店舗となっていた。

6年ぶりの駅前マック、OPA立て直しに繋がるか

マクドナルドは大分オーパの1階に2021年4月28日開店。
2月現在、セントポルタ中央町商店街側のエントランスに大きな空き床があり、空き床の全体に1階の核テナントとして出店する可能性が高い。

1階にある大型空き床のうちの1つ。パネルで覆われている。

マクドナルドはかつてオーパ(当時:フォーラス)向かい(現:シアトルズベストコーヒー)にマクドナルド大分店として出店していたが2015年11月に閉店。JR大分駅周辺にはマクドナルドが存在しない状態となっていた。

マクドナルド大分店。

空き店舗が目立っており客がまばらであった大分オーパだけに、マクドナルド出店によりビルの集客力が大きく増すことは間違いない。
一方で、マクドナルドは1階への出店となるため、いかにして館内の回遊性を創出し、全館の活性化や新たなテナント誘致に繋げるかが課題となるであろう。

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