イトーヨーカドー平店、2021年2月28日閉店-築50年の老舗店、跡地に複合商業施設を検討

福島県いわき市のJRいわき駅近くにある総合スーパー「イトーヨーカドー平店」が2021年2月28日に閉店する。

イトーヨーカドー平店。

浜通り唯一のヨーカドー、築46年の「古参店」

イトーヨーカドー平店は1971年4月に開業、1993年2月にエントランス部分などを増築した。
建物は地上5階建て、店舗面積は14,452㎡で、イトーヨーカドーと真砂不動産(本社:いわき市)が所有しており、テナントとしては、ファストフードの「ポッポ」、「マクドナルド」、100円ショップ「ダイソー」などが出店している。
また、2013年からはいわき市内を中心とした郊外の買い物困難地域や、震災からの復興地域を対象に、4トントラックによる移動販売「イトーヨーカドーあんしんお届け便」を行っていることも特徴だったが、平店ではすでに終了している。

平店を拠点に行っているヨーカドーの移動販売。
(富岡町のさくらモールとみおかにて)

老朽化で複合商業施設に建替え目指す-2020年までに

福島県浜通り地方唯一のイトーヨーカドーだった平店だが、大部分が築50年を迎えて老朽化。さらに2011年に発生した東日本大震災による損傷も問題視されていたという。

イトーヨーカドー屈指の古参店だった。

2017年3月24日に国の認定を受けたいわき市中心市街地活性化基本計画によると、平店の一部を所有者する真砂不動産はイトーヨーカドーを核に子育てや地域のコミュニティ機能を持った複合商業施設への建て替えを目指すとしている。
平店の閉店により、福島県のイトーヨーカドーは郡山店、福島店の2店舗となる。
閉店・解体後に設けられる新たな商業施設の概要などについては、2月時点では発表されていない。いわき市を含む福島県ではセブン&アイグループのスーパー「ヨークベニマル」(本社:郡山市)もドミナント展開されているため、同社による事実上の再出店も考えられるであろう。

外部リンク:いわき市中心市街地活性化基本計画の認定について(いわき市公式サイト)
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