神奈川県茅ヶ崎市のJR茅ケ崎駅前にある家電量販店「ヤマダ電機テックランド茅ヶ崎店」(旧ダイクマ茅ヶ崎店)が、老朽化のため近く閉店し、建て替えられる見通しであることがわかった。
追記:ヤマダ電機(ダイクマ)は7月22日閉店。建て替え中のあいだイトーヨーカドー内に仮店舗を出店する。
ヤマダ電機テックランド茅ヶ崎店。
築50年で老朽化、8階建て店舗に建て替えへ
ヤマダ電機テックランド茅ヶ崎店はかつて首都圏で展開していた小売チェーン「ダイクマ」のディスカウントストア1号店として1968年に開業。
建物は地上4階建てで、店舗面積は9,867㎡。建物所有者はヤマダ電機。
大型ディスカウントストアだった名残から、生活雑貨や書籍売場が充実している。
茅ヶ崎市への5月25日の届け出によると、ヤマダ電機は築50年と老朽化した現店舗を解体し、地上8階建て、延床面積29,701㎡の店舗を新築する計画だという。
着工は2019年7月1日、工事完了は2020年4月30日をそれぞれ予定しているが、現店舗の閉店日や建て替え後の詳しい施設概要はわかっていない。(6月4日現在)
ヨーカ堂と二枚看板、茅ヶ崎で愛されたダイクマ
ダイクマは1922年に秦野市で呉服店として創業。1978年にイトーヨーカドーの子会社となると、以降は首都圏でディスカウントストアを多店舗展開してきた。
1979年にはダイクマ茅ヶ崎店隣に「イトーヨーカドー茅ヶ崎店」 が開業。同じグループの大型店2店舗は茅ヶ崎駅前の象徴として、長年茅ヶ崎市民に愛されてきた。
イトーヨーカドー茅ヶ崎店(手前)とヤマダ電機(奥)。
「ダイナミック!ダイクマ!」のキャッチフレーズで親しまれたダイクマであったが、1990年代以降「ドン・キホーテ」など新たなディスカウントストアチェーンが台頭すると、ダイクマは経営不振に。2002年にはアイワイグループ(現7&iHD)から家電量販店のヤマダ電機(高崎市)に売却され、茅ヶ崎店でもヤマダ電機への業態転換が行われた。
今年4月25日には店舗前の角地でダイクマ時代から営業を続けていた鯛焼き店「みよしや」が閉店。茅ヶ崎市民思い出の場所が消えゆく中で、50年の歴史を持つ施設も終焉を迎えることとなりそうだ。
追記:ヤマダ電機(ダイクマ)は7月22日閉店。建て替え中のあいだイトーヨーカドー内に仮店舗を出店する。
外部リンク:30-2 新栄町地内 (仮称)ヤマダ電機茅ヶ崎店改築業務(茅ヶ崎公式サイト)
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