東京都千代田区のJR中央本線(中央・総武線)「飯田橋駅」が移設リニューアルし、2020年7月12日に開業を迎えた。
西口の新駅舎内には商業施設「エキュートエディション飯田橋(ecute edition 飯田橋)」が8月25日に開業する。
生まれ変わった飯田橋駅・西口新駅舎。
飯田橋駅、ホームの隙間を埋めるために移設
JR飯田橋駅は1894年に甲武鐵道の牛込駅として開業。関東大震災後の整備によって1928年に現在地に移設され、飯田町駅(1895年開業)・牛込駅が統合された。
しかし、駅が曲線半径300mのカーブ地点にあるため電車とホームの隙間が広い部分があり、危険性があるとして、ホームの移設工事と西口新駅舎の建設工事が進められていた。
飯田橋駅東口とホーム(2019年)。
旧ホーム(2019年)。
新宿寄りに移設・改良
新たな飯田橋駅は従来の駅より約200メートル新宿側に移設。この場所は関東大震災まで旧牛込駅があった場所の近くとなる。
直線に近い場所(曲線半径900m)へと移設されたことで、電車とホームの間の隙間は狭くなり、安全性が向上することとなった。
今後はホームドアの設置も進められる予定となっている。
飯田橋駅の新ホーム。
これに合わせて、早稲田通りに面する西口には新駅舎が設置された。
なお、これまであった東口側の2つの階段のうち、東京寄りの階段・エスカレーターは閉鎖されている。
飯田橋駅の構内図(JR東日本)。
エキュートエディション飯田橋、8月25日開業
8月25日には西口新駅舎の商業施設が開業する。新駅舎は鉄骨造・2階建てで、延床面積は約2,200㎡。
商業施設名は「エキュートエディション飯田橋」で、ベーカリー「Le Grenier à Pain」(ル・グルニエ・ア・パン)など5店舗が出店、2階には展望スペースも設けられる予定。
そのうち、7月12日には1階の「NewDays」が、8月25日までに1階部分全体(合計3店舗)が開業する。
飯田橋駅・西口新駅舎の改札前。
JR飯田橋駅西口附近では再開発計画も進められており、近い将来、駅周辺は大きく姿を変えることとなる。
(写真提供:れめさん)
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