東京都江東区のゆりかもめ市場前駅前・豊洲市場千客万来施設事業用地(5街区)に、三井不動産が施設プロデュースを行う商業施設「江戸前場下町(えどまえじょうかまち)」が2020年1月24日に開業する。
江戸前場下町。
豊洲市場に三井不動産プロデュースの新施設が開業
江戸前場下町は東京都中央卸売市場による「千客万来施設事業用地(5街区)を活用した賑わい創出事業」の一環として開設するもので、建物は地上1階建、敷地面積は約3,035㎡、店舗面積は約475㎡、延床面積は約734㎡。
三井不動産が事業主として施設プロデュースを行い、リクリエーションズが施設運営業務を行う。
豊洲市場5街区(2017年撮影)。
2019年3月までイベント会場として暫定利用されていた。
江戸前場下町はコンセプト(名称由来)に「日本の食の台所「江戸前」をテーマにした、豊洲市場の場下町(城下町) のような賑わいのある食とライフスタイルの発信拠点」を掲げ、フードホール棟「豊洲場下町」、マルシェ棟「市場小路」、多目的広場「江戸前広場」の3つのゾーンを展開。
豊洲場下町には、江戸前寿司店「つきぢ神楽寿司 豊洲場外店」や海鮮焼きレストラン「市場海鮮焼き 海味「うまみ」」、錦糸町の甘味処「北斎茶房」など10店舗が出店。
市場小路には、老舗海鮮丼店「築地海鮮丼 大江戸 場下町スタイル」、老舗果物問屋のスイーツ専門店「にしかわ」、「杉本刃物 豊洲店」など11店舗が出店する。
江戸前広場エリアでは不定期にイベントが開催される予定となっている。
江戸前場下町。
開業から1年経過した豊洲市場の新たな集客核となるか
江戸前場下町は、万葉倶楽部グループによる温浴・宿泊施設を備えた複合商業施設「千客万来施設(6街区)、仮称『豊洲江戸前市場』」(2020年10月着工、2022年12月完成予定)が開業するまでの暫定事業として開業するため、2023年3月までに閉店する予定。いわば「中継ぎ」としての店舗となる。
万葉倶楽部グループの千客万来施設。(2023年開業予定)
2018年9月に先行開業した豊洲市場は、築地市場と比較し都心部から離れた位置にあり、交通アクセスが良好とは言い難いため、観光客の取込みに苦戦している。また、築地市場時代から課題となっていた水産物取扱量も依然として減少傾向にあり、当初期待されていた新市場移転効果が数字として現れていない現状がある。
江戸前場下町には、豊洲市場賑わい創出の新たな起爆剤としての役割が期待される。
江戸前場下町のテナント一覧
店舗名 | 業種 |
うどん おにやんま豊洲店 | うどん |
市場海鮮焼き海味 「うまみ」 | 海鮮焼き |
WILD KINGDOM TOYOSU | バーベキュー |
ねいろ屋 | ラーメン |
鈴富 | 寿司 |
つきぢ神楽寿司豊洲場外店 | 寿司 |
寿司菜 | 寿司 |
炭火焼専門食処白銀屋 豊洲分店 | 炭火焼食堂・居酒屋 |
北斎茶房 | 甘味処 |
ガーデンスタンド場下町茶寮 | 甘味処 |
築地海鮮丼 大江戸場下町スタイル | 海鮮丼 |
みやげ処豊洲 ICHIBAN | おみやげ |
和田久 豊洲場下町店 |
だし |
山茂マルシェ | 塩干物 |
杉本刃物 豊洲店 | 刃物 |
にしかわ | スイーツ |
佃宝 | 佃煮 |
吉岡屋 | 漬物 |
吟海 | 鮮魚加工品 |
本まぐろ直売所 | 鮮魚店 |
海の幸 福笑 | 飲食店 |
江戸前場下町
住所: 東京都江東区豊洲6丁目東京都市計画事業豊洲土地区画整理事業地区内5街区の一部
営業時間:9:00〜18:00(一部店舗〜21:00)