大分県中津市三光のショッピングセンター「イオンモール三光」の増床リニューアルに向けたシネマコンプレックス棟の起工式が2019年6月3日に行われた。
今後、2019年12月(映画館は2020年2月竣工)のリニューアルオープンに向けて工事が進められる。
イオンモール三光。
九州最古のイオンモール、増床リニューアルへ
イオンモール三光は1996年12月にイオン興産6施設目となる商業施設「イオン三光ショッピングセンター」として大分県下毛郡三光村に開業。三光村は人口5000人ほどであり、開業後は「主要産業はジャスコ」とも言われるようになった。
イオン三光・ジャスコ三光店。
2000年8月にはディスカウントストア「オサダグレートランド」の出店を目玉とする増床を実施(オサダ倒産のため開業直後に撤退)、その後2003年3月に営業時間延長を伴う全館改装、2004年9月に増床(ケーズデンキ出店、のちヤマダ電機)、2014年4月に「GU」などが出店する全館改装を実施している。2007年8月には運営会社再編に伴い、施設名を「イオンモール三光」に改称した。
イオンモール三光・別館。
建物は地上2階建てで、売場面積は35,231㎡。
2019年現在はイオン九州の総合スーパー「イオン三光店」を核に、ファストファッション「GU」、ジーンズショップ「Right-on・ノーティドッグ」、書店「未来屋書店」、遊べる書店「ヴィレッジヴァンガード」、靴店「シュープラザ」、100円ショップ「ダイソー」など約60の専門店が出店。別棟には家電量販店「ヤマダ電機」、アウトレット家具店「ビッグウッド」、パチンコ店「ダイナム」などが出店する。
リニューアルの目玉は「シネコン」「フードコート」
イオンモール三光のリニューアルコンセプトは「魅力エリアNO.1モールへ また行きたい!MALL」。
本館1階飲食ゾーンにフードコート「フードフォレスト(仮称)」(新規飲食テナント5店舗)、敷地西側にシネマ棟「セントラルシネマ三光(仮称)」(8スクリーン、総席数1,178席)をそれぞれ新設。
三世代ファミリーが集える空間づくりを目指す。
セントラルシネマ三光(中津市ウェブサイトより)。
本館のリニューアルは2019年12月に完成する予定。
新館の映画館棟は2020年2月に竣工する予定で、2020年3月までの全面リニューアルオープンを目指す。
増床工事が進む。
映画館空白地帯の大分県北部に悲願の「シネコン」誕生
イオンモール三光が出店する大分県北部・福岡県京築は2011年の「中津シネマ」閉店以降映画館空白地帯となっていたため、映画を目的としてイオンモールを訪れる買物客も増えるであろう。
中津シネマ。
中津市周辺の商業施設は、2015年5月に「ゆめタウン中津」が大型テナントとしてしまむら系列の「バースデイ」を導入、2017年6月に「フレスポ中津北」が百貨店ギフトサロン併設の食品スーパー「トキハインダストリー」を導入、2017年10月には「サンリブ中津」が中津市直営の「なかつ・こどもいきいきプレイルーム」を導入するなど、各施設ともにリニューアルが進められている。
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