東急グループは、ファッションビル「SHIBUYA109」のメンズ館「109メンズ」(109MEN’S、旧109-(2))を2019年春までに段階的にリニューアルし、「マグネット by SHIBUYA109」(MAGNET by SHIBUYA109)に業態転換させる。
109MEN’S。
かつての「109-2」、メンズ館を経てターゲット再拡大へ
109メンズは109の2号館「109-(2)」(通称:キューツー)として1987年10月に開業。
建物は地下2階から地上7階までで、2011年3月に「男のリアルクローズ」をコンセプトとした109のメンズ館「109メンズ」となった。それまでは一部の男性向けフロアが「109メンズ」の名称であった。
「109メンズ」としては2019年春の全面リニューアルまでに閉館することとなり、僅か7年の歴史に幕を下ろすこととなる。
109メンズのエントランス。7年で実質「閉館」となる。
アパレルにこだわらない「渋谷のカルチャー発信基地」に
マグネットbySHIBUYA109のコンセプトは「シブヤのシゲキ。渋谷カルチャーの復権」。これまではメンズパレル中心であったが、業態転換後は国内外の若い男女をターゲットに、食や音楽、アートなどのエンターテイメント性の高いコンテンツを導入するとしている。
館内は段階的にリニューアルされることになっており、第一弾として2018年春に屋上と7階がリニューアルオープンする。
屋上はこれまでスタジオのみとして使用されていたが、リニューアル後は若手アーティストやクリエイターの情報発信やコミュニケーションが行える約550㎡のスペースとしても整備。また、7階のメンズアパレルフロアについては、食・アート・音楽といった多様なコンテンツに接触できる場所となる。
改装後イメージ(ニュースリリースより)
その後、1階から6階にかけてのリニューアルにも着手。2019年春の全面リニューアル完成後には、メンズだけでなく男女ともに楽しむことができるアパレルや雑貨、カフェが揃うことになる予定だ。
厳しい男性向けアパレル業界-ルミネマンも閉店
渋谷では2017年7月に「ルミネマン渋谷」が閉店したばかり。
全国的に若い男性向けのアパレル売上が芳しくないと言われるなか、「渋谷の王者」とも言える109も僅か7年でメンズ専門館から撤退することとなった。
2017年夏に閉店したルミネマン渋谷。
外部リンク:2018年春、「109MEN’S」が生まれ変わります「MAGNET by SHIBUYA109」が渋谷に誕生
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