東京臨海部BRT、2017年春予定の会社設立延期へ-築地市場移転延期で環2線開通できず

東京都と京成バス(市川市)は、虎の門・新橋と東京臨海部(勝鬨・有明・豊洲方面)を結ぶ「バス高速輸送システム」(BRT)の会社設立を延期する方針となった。

京成バスが運行する連接バス(千葉市)。

築地市場の移転延期で道路建設できず

BRTの設立延期は、築地市場の移転延期により、築地市場内を通る環状2号線(汐留-豊洲新市場間)の開通時期が未定となっているため。

築地市場内を通る予定の環状2号線(電通本社より撮影)。

BRTは連接バスや燃料電池バスなどによって運行される。当初は2019年ごろの開通予定で、コミックマーケットなど東京ビッグサイトでのイベント輸送や2020年の東京オリンピック輸送にも活躍。将来的には需要を見て一部区間のLRT運行(軌道化)も検討するとしていたが、予定通り2019年に運行を開始できるかは不透明な状況となった。

BRT運行計画図(東京都都市整備局)。

環状2号線やBRTについては、タワーマンションの建設が進む晴海や月島の住人からも早期の開通を求める声が非常に大きく、このまま開通が遅れれば、東京オリンピックの関連施設整備や、選手・観客輸送にも大きな影響を及ぼすことは必至なものとなる。

環状2号線・豊洲大橋。橋の本体部分はほぼ完成しているのだが…。

外部リンク:都心と臨海副都心とを結ぶBRTについて/東京都都市整備局
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