高松駅ビル、2023年秋開業-COM高松と一体化、エースワンサンポート高松店跡地に

香川県高松市の高松駅に併設していたショッピングセンター「エースワンサンポート高松店」跡地に、JR四国グループの「(仮称)高松駅ビル」が2023年秋に開業する。

JR四国(仮称)高松駅ビル。

駅ビル予定地、エースワンの旗艦店が出店していた

エースワンサンポート高松店は、2002年5月に高知地場大手食品スーパー「1パーセントクンの店(当時)」の県外2号店として開店。

高松駅と新駅ビルの建設予定地。

同店は高松駅4代目駅舎(2001年開業)隣接という良好な立地条件や飲食・サービス系店舗(ミスタードーナツ・くつろぎの里庄やなど)の導入もあり、開店当初はグループ来店客数首位を記録していたが、土地を所有するJR四国との賃貸借契約満了のため、2019年4月14日をもって閉店していた。

新駅ビルには専門店70店舗ほど出店

(仮称)高松駅ビルの建物は2棟(商業棟・駐車場棟)で、計画敷地面積は約5,200㎡、延床面積は約15,490㎡。うち、商業棟は地上4階建で営業フロアは1~3階、延床面積は約10.040㎡。駐車場棟は地上4階地下1階建、延床面積は約5.450㎡。総工費は約35億円、運営は高松駅内商業施設「COM高松」を運営するJR四国グループ「ステーションクリエイト東四国」が一体的に行う予定。
開発コンセプトとして「県都高松の玄関口として、『時間』と『こと』を楽しみながら『ここが目的地、出発地』となる施設」、デザインコンセプトとして「瀬戸内海の穏やかな海のゆらぎをイメージ」を打ち出し、食品スーパーを核に約70店舗が入居する予定。デザイン面においても既存商業棟(COM高松)トップラインとの連続を意識したキャノピーの設置や既存駅舎コンコース上部(アーチ状の屋根)との調和を意識したアルミルーバーのカーブなど一体感を演出する。

既存棟(COM高松)や駅舎とも一体感あるデザイン。

県都の玄関口刷新、2025年までに新施設が続々開業

高松駅が立地するサンポート高松地区では、香川県が「旧香川県立体育館」(2014年9月閉館/丹下健三設計/売却検討中)の代替として、2024年度中を目処にアリーナ機能・MICE機能を備えた「新香川県立体育館」を開館する方針を示している。
あわせて、徳島文理大学が2025年4月を目処に香川キャンパス(地上18階地下1階建/さぬき市志度から移転、3,000人規模)を開設する方針を示しているほか、サンポート高松には2025年に高級外資系ホテルの進出が予定されており、県都高松の玄関口としての拠点性向上が見込まれる。

JR四国(仮称)高松駅ビル

住所:香川県高松市浜ノ町

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