「そごう横浜店」(横浜市西区)が2015年9月30日に開店30周年を迎えた。
30日は、地下街ポルタ前のエントランスで記念式典が催され、くす玉開きや横浜副市長・そごう横浜店店長などによる挨拶が行われた。
そごう横浜店。
「みなとみらい21」開発の目玉だった
旧「横浜そごう」はみなとみらい21地区開発の目玉の1つとして、1985年9月30日に第三セクターの「横浜新都市ビル」に開店。
オープン時のキャッチフレーズは「横浜が生んだ、世界最大級の百貨店」。当時は日本最大の売場面積の百貨店であった。
そごうの出店には約590億円もの巨額が投じられ、本格的な美術館や公共施設も入居する複合商業施設としても注目を集めたが、開業当初はみなとみらい21地区の開発が進んでおらず、苦戦した。
屋上には岡本太郎氏によるシンボル像もある。
西武百貨店とそごうの経営統合後は、レストラン街のリニューアルや、ロフト、無印良品、山野楽器などの専門店を導入することにより、顧客の拡大に成功。1996年の隣接地への丸井出店も顧客層拡大の後押しとなった。
現在の売場面積は83,654㎡、2014年度は約1,130億円の売上があり、ここ数年伸び続けている。
なお、建物は現在も第三セクター「横浜新都市センター」の所有であり、そごうは年間約70億円の家賃を払う形で入居している。
「横浜らしい」店づくりへ
開店30周年の今年、そごう横浜店では同店のテーマである「変化への対応」を強化しており、4階には横浜の発展に大きく寄与した高級シルク製品を中心に扱う「リミテッドエディション・エリアモード」を設けたほか、地元企業と連携した独自ブランド「ヨコハマグランド」を立ち上げるなど、横浜市民に愛される百貨店として、今後も地域に密着した店づくりを進めていく方針を打ち出している。
(担当記者:W)
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