カメラのキタムラ、CCC(TSUTAYA)が筆頭株主に-約3割取得

TSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC)は
5月15日に大手写真・カメラ店「カメラのキタムラ」を運営するキタムラ(高知市)の株式を取得し、筆頭株主になることを発表した。

カメラのキタムラ本店(高知堺町店)。

新しい記事はこちら「キタムラ、CCCの完全子会社に」
関係を強めてきた「TSUTAYA」と「キタムラ」

カメラのキタムラは1934年に高知市堺町で創業。
同業の「カメラのドイ」「カメラのきむら」、写真館「スタジオマリオ」を買収するなどして規模を拡大、出店エリアを全国に広げた。
その一方で、CCCとの業務資本提携を進めており、2004年にCCCが主導する共通ポイントサービス「Tポイント」に加盟したほか、2005年にはキタムラ本体の社外取締役にCCC創業者の増田宗昭氏が就任、キタムラ子会社で九州地区を中心にレンタルビデオ店「BOM」を展開していた「ビコムキタムラ」の店舗をTSUTAYAのFC店舗に転換、さらにCCCからの出資を受け入れるなどしていた。

ビコムキタムラの店舗(別府大学駅前)。

また、近年はCCCが運営する生活提案型商業施設「T-SITE」「蔦屋書店」を中心にスマートフォン販売、apple製品正規サポート部門を併設した新業態店舗を出店しており、縮小が続く写真プリント事業のテコ入れを図るべく関係を強めていた。
CCCは、6月1日付でキタムラが実施する第三者割当増資を引き受けるなどし、キタムラ株式の29.7%を取得するという。

外部リンク:フォトライフの提案力強化に向けた株式会社キタムラとの資本業務提携に関するお知らせ(CCC)
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