沖縄県宮古島市に、ディスカウントストア「ドン・キホーテ宮古島店」が2016年8月11日に開店する。
ドン・キホーテ宮古島店。
宮古島を代表する商業集積地に出店
ドン・キホーテが進出するのは、宮古島の県道47号線沿い。
島内唯一の空港「宮古空港」からもほど近く、周辺には島内最大規模の商業施設「イオンタウン宮古西里」や、大型ホームセンター「メイクマン宮古店」が立地するなど、宮古島を代表する商業集積地となっている。
ドンキ先島諸島初出店、生鮮食品導入-マリンコーナーも
ドン・キホーテ宮古島店は沖縄県内4店舗目のドン・キホーテで、宮古島には初出店。売場面積は3,146㎡。
「地元還元型店舗」をコンセプトに掲げ、内外装に琉球瓦や花ブロックをあしらい、地元企業からの仕入れを多く取り入れるなど、地域密着型の店舗とする。
店内のようす。
店内には、ドン・キホーテが得意とする化粧品、ブランド品、家電製品、衣料品、玩具、バラエティグッズなどを取り揃えるほか、観光客向けのマリンコーナーを店舗中央に配置するなど、立地を生かした商品展開を行う。また、生鮮食品や惣菜売場を導入、日常使いがしやすい店舗を目指す。
ドン・キホーテでは、宮古島店開店を記念して、ご当地デザイン仕様の自社電子マネー「majica(マジカ)」の発売も行う。
県外資本少ない離島部、ドンキ出店がモデルケースとなるか
ドン・キホーテグループでは、宮古島への出店を「(ドン・キホーテとしては)国内初となる「島」への商品供給というインフラ整備を図り、今後の島嶼部出店の可能性を広げるモデル店舗」ととらえている。
現在、宮古島内の主な小売企業は、イオングループの地域子会社「イオン琉球」が運営する「マックスバリュ」と「マルエー」、沖縄地場大手の「サンエー」、「かねひで」が中心となっており、大手コンビニエンスストアも那覇市に本社を置くリウボウグループがFC展開する「沖縄ファミリーマート」運営店舗のみにとどまっている。
一方で、ドン・キホーテは、宮古島出店にあたり、生鮮食品や惣菜を地元からの仕入れを中心とすることで、「地産地消」「地域密着」を掲げる戦略を採った。
ドンキは今後も離島への出店を行う方針。
沖縄県内では、未だに県外の大手資本流通グループが直営店舗を展開するケースが非常に少ないため、今回のドンキ出店は1つのモデルケースにもなろう。