東京都足立区は、北千住の千住本町センター街沿いの再開発事業「千住一丁目地区第一種市街地再開発事業」について、都市計画の告示を2016年2月26日に行った。
計画地域内には「ダイエートポス北千住店」が立地しており、トポス北千住店は2016年度中に閉店することが決定的となった。
追記:2016年11月14日に閉店することが発表された。
トポス北千住店。
全国最後のトポス、ついに閉店へ
「トポス北千住店」は山口県のスーパー「丸信」(2000年倒産)がダイエーとの提携により「丸信千住店」として出店。
1977年にダイエー単独での運営になり、1981年からはダイエーのディスカウントストア「トポス」となった。
建物は地下1階、地上4階建で、売場面積は4,137㎡。
現在「トポス」は全店舗がダイエーに転換、もしくは閉店したため、北千住店は最後の「トポス」となっており、トポス屋号は当店の閉店を以て消滅するとみられる。
千住本町センター街に面している。
再開発地区には森鷗外旧居跡も
再開発が行われる地域は、旧日光街道沿いの商店街「千住本町センター街」に面した場所で、「トポス北千住店」、「第一生命千住営業オフィス」、「東京都足立都税事務所」などがある一帯。
再開発実施計画地図。
(東京都ウェブサイトより引用)
再開発の着工を控え、既に足立都税事務所は移転済み。
また、足立都税事務所は文豪で医師の森鷗外旧居・橘井堂森医院跡に建っており、再開発地域内にはそれらを記念した「千住の鷗外碑」もあったが、そちらも既に撤去され、足立区公園管理課が保管している。
千住の鷗外碑。
再開発を控えて撤去され、区が保管している。
(足立区ウェブサイトより引用)
商業施設併設のタワーマンションに
再開発後に建築される建物は三菱地所レジデンスが事業主体となり、30階建、高さ約112メートルのタワーマンションとなる。
タワーマンションの1~2階には商業施設が設けられるほか、地権者のひとりである東京都が子育て支援施設を入居させる予定。
総事業費は約116億円。
2017年4月に着工、2019年9月ごろの完成を予定している。
再開発後のイメージ図。
(東京都ウェブサイトより引用)
2つの核が同時閉店-再開発ラッシュで不便になる北千住
北千住では、先日「イトーヨーカドーザプライス千住店」が2016年度中の閉店を発表したばかり。
イトーヨーカドーザプライス千住店跡は、マンションを建設したうえでヨーカドーが下層階に小型店を出店することを検討しているというが、「トポス」「ヨーカドー」ともに再開発に数年かかることは間違いなく、周辺住民は当分のあいだ不便を強いられることになりそうだ。
イトーヨーカドーザプライス千住店。
ヨーカドーの1号店として知られていた。
外部リンク:ダイエートポス北千住店
外部リンク:都市計画の告示(3件)をしました(足立区)
外部リンク:千住一丁目地区第一種市街地再開発事業(東京都都市整備局)
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