イオン土崎港店、2026年2月28日閉店-ジャスコから約半世紀の歴史に幕

秋田県秋田市の秋田城址近くにあるショッピングセンター(総合スーパー)「イオン土崎港店」が、2026年2月28日に閉店する。

秋田の郊外ショッピングセンターの先駆け的存在

イオン土崎港店は「ジャスコ土崎港店」として1979年12月に開業。もともとこの地は東北製綱があり、現在も土地などは同社が所有する。
秋田市における郊外型ショッピングセンターの先駆け的存在の1つであった。当初はシンボルゾーンに噴水も設置されていた。

現在のイオン土崎港店。

1999年には増床リニューアル、2003年には大規模な窃盗事件の舞台にもなった。
その後、2011年3月のイオングループ運営会社再編にあわせて現在の店名となった。

昭和の食堂「赤玉」、「倉田よしみ氏の壁画」など話題に

イオン土崎港店の店舗面積は7,810㎡で、テナントとして「セリア」「グリーンボックス」などが出店。2階の老舗食堂「赤玉」は開店した当時の昭和の雰囲気が味わえるとして人気を集めている。
近年は直営売場のリニューアルもおこなわれていた一方で、「未来屋書店」「ロッテリア」などが相次ぎ閉店していた。

イオン土崎港店のエントランスと倉田よしみ氏による記念画。

入口には開店30周年を迎えた2009年より地元出身の漫画家・倉田よしみ氏(味いちもんめ作者)による記念画が設置されている。

老朽化で47年の歴史に幕-跡地は未定

イオン土崎港店の建物の大部分は築半世紀近くが経過しており老朽化していたとみられる。
跡地の活用方法について、複数の地元メディアは「建て替えも視野」としているが、2025年9月時点では具体的な計画は発表されていない。
(写真:アイビスさん
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