長野県飯田市のイオン系総合スーパー「イオン飯田アップルロード店」が、同社系ショッピングセンター「そよら飯田アップルロード」として、2024年10月25日から2025年夏まで段階的に新装開業する。
イオンそよら飯田アップルロードのイメージ。
マイカル系生活百貨店を前身とする市内随一の大型店
イオン飯田アップルロード店は、1995年6月にマイカルグループの生活百貨店「飯田サティ」として開店。建物は2棟地上2階建で店舗面積は12,796㎡。
飯田サティは開店当初、マイカル系地域子会社「アライド信州」運営であったが、度重なるグループ再編を経て、2000年までにマイカル直営となった。同店は2001年9月のマイカル経営破綻後も優良店舗として存続し、イオンの支援を受けるかたちで大規模リニューアルを実施するなど、集客力維持に向けた施策を継続的に打ち出した。その後、2011年3月のイオングループ再編にともない現在の店舗名となった。
イオン飯田アップルロード店は2024年10月現在、イオンリテール直営フロアを核に、マツオインターナショナルの大型婦人服店「ロン都(RON MIYAKO)」や家具インテリア雑貨店「ニトリ」、「モーリーファンタジー」、100円ショップ「キャンドゥ」といった専門店10店舗超が入居する。
食品フロアを最新フォーマットに
そよら飯田アップルロードの建物は2棟地上2階建で敷地面積は約41,625㎡、売場面積は約13,755㎡、延床面積は約20,261㎡。
リニューアル第1弾として、コンセプトに「おいしい」「簡単」「便利」を掲げ、食品フロアを全面刷新する。
一環として、店内製造惣菜「ピッツアソリデラ」「魚魚炎」やインストアベーカリー「ブレッドファクトリー」、生花・観葉植物・園芸植物「Flower&Garden」を新たに導入する。
近隣の旧ジャスコと差別化、リニア見据え全面刷新
都商研によるイオンリテールへの取材では、同社が2020年3月より展開を進める小商圏型業態「そよら」への転換が、近隣自社店舗との差別化や業績向上に大きく寄与している(湘南茅ヶ崎)ことが明らかとなっている。
そよら飯田アップルロードの5km圏内には、旧ジャスコ系総合スーパー「イオン飯田店」(1997年6月開店/店舗面積11,951㎡)が営業しているが、両店舗ともに直営主体の運営体制を採っており、棲み分けが急務であった。
同社は「両店舗の個性をより一層引き出し、今後リニア新駅の開業等により賑わいが見込まれる飯田エリアでの買物体験にさらなる楽しさ、便利さ、快適さを加えてまいります」としており、両店舗の店舗特性を活かした地域初の専門店やサービスの導入が期待される。
イオンそよら飯田アップルロード
住所:長野県飯田市鼎一色456
営業時間:8時~23時
関連記事:丘の上 結いスクエア、2022年5月19日開業-ユニーピアゴ飯田駅前店跡、ツルハや図書館など入居