愛知県名古屋市中区の栄駅に直結する中日新聞グループの複合ビル「中部日本ビルディング」(中日ビル)が、5年に亘る建て替え工事を終えて2024年4月23日にグランドオープンする。
新しい中日ビル。
歴史ある中日ビル、ドラゴンズ優勝時には話題に
中日ビルは中日新聞グループの複合ビルとして1966年に開業。
商業施設や飲食店街「中日ビルタウン」、結婚式場、中日劇場、中日ドラゴンズの事務所、回転展望レストランなどが入居していたが、老朽化のため2019年3月までに一旦全テナントが閉店・退去。建て替え工事がおこなわれていた。
中日ビル、33階建ての超高層ビルに
新たな中日ビルは地下5階・地上33階・塔屋1階建て、高さは約158メートル。設計・施工は竹中工務店。
コンセプトは「中日ビルで、会おう。」で、下層階は以前の中日ビルと同様に商業・サービス・飲食店が多く出店する。
新・中日ビルのフロア構成。(ニュースリリースより)
中日ビルの総テナント数は93店舗。
地下街などと繋がる地階は「にぎやかなマルシェフロア」。食品を中心にマツモトキヨシ、ファミリーマートも出店する。
1階は「人と情報が行き交う『栄』の中心となるフロア」。ブルーボトルコーヒーなどの飲食店や金子眼鏡店、中川政七商店などといったファッション、コスメ、雑貨店などを中心に構成される。
2階は「コミュニケーション&カルチャーのフロア」。リブログループの入場料が必要な書店「文喫 栄」とアウトドアのモンベルを核に、飲食や雑貨店などが出店する。
3階は「『栄』の新たなシンボルとなるレストラン&コミュニケーションフロア」として、多くの飲食店が軒を連ねる。
4階から5階には医療モール、郵便局、中日文化センター、全国物産観光センターが、そして6階には中日劇場を引き継ぐかたちでイベントホール「中日ホール&カンファレンス」が設けられる。この6階には、旧中日ビル入口にあったモザイク画が移設されている。
7階部分にはレストラン街に加えて栄の街並みが一望できる屋外芝生広場も設けられる。
中日ビル高層階は高級ホテル、2月20日先行開業
9階から22階はオフィスとなる。
さらに、24階から32階には三菱地所グループの「ロイヤルパークホテルズ」が展開する「THEシリーズ」のフラッグシップブランドホテル「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 名古屋」となる。アイコニックブランドでの出店は名古屋初で、客室数は246室。館内には「鮨 銀座おのでら」も出店する。
なお、このホテル部分については2024年2月20日に先行開業予定となっている。
中日ビル
愛知県名古屋市中区栄4-1-1
営業時間:店舗によって異なる
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