スーパーみらべる、ハナマサ運営の「JMホールディングス」が2023年3月1日買収ー都内店舗網を強化へ

食肉中心の食品スーパーを展開する「JMホールディングス」(茨城県土浦市・JMHD)は、同業の「スーパーみらべる」(東京都板橋区)を2023年3月1日付で買収し完全子会社化すると発表した。スーパーみらべる練馬春日町店(東京都練馬区)。

ハナマサ・ジャパンミートのJMHD、近年は買収に積極的

JMHDの前身である「丸八肉店」は1945年創業。1964年に「霞ストアー」(現・カスミ)との取引を開始し業績が急伸。1978年に卸売店舗を出店する際、カスミとの混同を避けるため「ジャパンミート」を設立した。1993年にホームセンター内にテナント出店したのを機に小売業に本格参入した。
2013年9月には全日本食品(東京都足立区)から「肉のハナマサ」を展開する「花正」(東京都港区)を買収。2019年5月には「タジマ」(埼玉県越谷市)を買収するなど近年はM&Aに積極的。2020年2月には持ち株会社に移行した。傘下に花正やジャパンミートのほか、外食店を展開するジャパンデリカを抱え、2022年度の売上高は連結で約1408億円。ハナマサプラス根岸店(東京都台東区)。

スーパーみらべるは、板橋区に1977年10月に開店した「フルーツミラベル」が前身。「ミラベル」はフランスの杏の一種から命名された。当初は果物を中心とした青果店だったが次第に取り扱い品目を拡張し1981年に有限会社「ミラベル」を設立。1997年に株式会社化し現社名に改称した。練馬区や北区を中心に17店舗を展開し、2022年度売上高は155億円。

JMHD、都内北部の店舗拡充へ

JMHDはスーパーみらべるの全株式を2023年3月1日付で取得し、連結・完全子会社化する。取得金額は非公表。JMHDにおいては「肉のハナマサ」が東京23区を中心に店舗展開しているが、スーパーみらべるの買収により東京都北部の店舗網が拡充される。また、商品調達や販売ノウハウについても「当社グループとのシナジー効果が期待できる」としている。スーパーみらべる中井店(東京都新宿区)。

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