サンエー宮古島シティ、2022年6月17日開業-創業地宮古島に初の「無印良品」「エディオン」出店

沖縄県宮古島市平良の宮古空港・JTAドーム宮古島近くに、沖縄地場流通最大手グループ「サンエー」(本社:沖縄県宜野湾市)のショッピングセンター「サンエー宮古島シティ」が2022年6月17日に開業する。

「宮古島の個人商店」前身のサンエー

サンエーは、1950年1月に宮古島市(旧・平良市)で個人経営の雑貨店「オリタ商店」として創業、1970年5月に那覇市内で法人化、同年7月に総合衣料セルフサービス店1号店を開店した。
2022年現在は沖縄県内最大手の流通企業として、直営スーパーに加え、パルコやローソン、東急ハンズ、アカチャンホンポ、ジョイフルなどを合弁・FC方式により展開する。

出店計画縮小経て3年遅れで開業

サンエーは2015年8月に宮古島市への大型ショッピングセンター(2019年秋開業予定、地上4階建、店舗面積約15,000㎡)出店計画を発表し、自治会と土地賃貸借契約を締結していた。

サンエー宮古島シティ。(当初案)

しかし、2019年3月と2020年7月に出店計画見直しを相次ぎ発表するなど、建築費高騰やコロナ禍を背景に開業の実現自体が一時不透明となった。

施設の半数が「宮古島初」のブランドに

サンエー宮古島シティの建物は地上2階建で敷地面積29,032㎡、店舗面積は5,853㎡、延床面積は11,912㎡、駐車場台数は530台。市内ではイオンタウン宮古SC(8,593㎡)に次ぐ規模となる。
宮古島シティは食品スーパー「サンエー食品館」を核に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、生活雑貨店「無印良品」、家電量販店「エディオン」、大衆中華料理店「大阪王将」、ベーカリー「リトルマーメイド」、和食レストラン「和風亭」といったサンエーグループ直営・FCによる専門店7店舗が出店するほか、宮古島地場企業(マルセイ)FCによる眼鏡店「OWNDAYS」やりゅうせき系の携帯電話販売店「auショップ」、ゲームセンター「ジョイジャングル」などが出店する。

サンエー宮古島シティ。

施設は2015年の当初計画から「1/3」に規模を縮小し、核店舗が総合スーパー(サンエー衣料館併設店舗)から食品スーパーに変更となったが、無印良品を始め半数ほどが宮古島初のブランドとなるなど、同社が“創業の地”とする宮古島の旗艦店として相応しい、グループの経営資源を活かした店舗構成となった。

宮古島市内のグループ店舗も再編

サンエーは宮古島市中心部に食品館3店舗と飲食店2店舗をドミナント出店しているが、宮古島シティの開店に先駆け、2022年5月20日をもって食品スーパー「サンエーV21カママヒルズ食品館」と和食レストラン「和風亭宮古店」を閉店している。
カママヒルズ食品館と和風亭宮古店は、両店舗の“移転先”とする宮古島シティとは5kmほど離れた距離にあるが、カママヒルズ食品館の1km圏内には「サンエーショッピングタウン宮古」「サンエー宮古オリタ食品館」が営業するうえ、2022年7月からは宮古島全域(大神島除く)を対象とする「サンエーネットスーパー」がサービス開始するため、2店舗の移転が地域住民に与える直接的な影響は少ないとみられる。

サンエー宮古島シティ

住所:宮古島市平良字下里南真久底2511番43他
営業時間:午前9時~午後11時(予定)

関連記事:サンエー宮古島シティ、2022年夏開業-4年遅れで完成、当初計画から3割ほどの規模に
関連記事:サンエー浦添西海岸パルコシティ、2019年6月27日開業-パルコ、「郊外型」で沖縄初出店
関連記事:ドン・キホーテ宮古島店、2016年8月11日開店-ドンキ、先島諸島初出店

このエントリーをはてなブックマークに追加