大分空港と大分市を結ぶホーバークラフト、2023年にも復活へ

大分県は、かつて大分市から大分空港まで運行されていた水陸両用高速艇・ホバークラフト(大分では「ホーバークラフト」)を2023年にも復活させることを発表した。

大分ホーバーフェリー。

ホーバークラフト、3年後に復活するか?

大分空港と大分市(一時期には別府航路も運航)までは、新大分空港が開港した1971年から大分県、大分交通などが出資する「大分ホーバーフェリー」が運航されており、県民や観光客から「陸上ドリフトがしびれる」「しぶきで外が見えない」「轟音で会話が聞こえない」などと言われ、また末期には日本唯一のホーバークラフトとしても親しまれた。大分市の西新地から大分空港までは約30分であった。

大分空港。

しかし、大分空港の利用客減少や船の老朽化、燃料費の高騰、さらに船を製造した三井造船が2016年を目途にメンテナンスを終了する方針を発表したことなどから2009年に運航を停止していた。
その後は大分市から大分空港まで大分交通が運行する高速バス「エアライナー」の利便性向上が図られたものの、依然として大分市から空港まで約1時間かかるため、航路の復活が模索されていた。

大分空港と大分市・別府市を結ぶ大分交通「エアライナー」。

大分県によると、運営は船や設備を県が保有する上下分離方式でおこなう方針で、2020年4月以降に事業者を募集する。3隻体制で、港は西大分か旧大分空港横にあった旧ホーバー基地(西新地)を想定、大分空港まで約25分で結ぶ計画だという。
一方で、2020年現在国内にはホーバークラフトを運航する事業者は無いばかりか船を製造するメーカーも無いため、例え復活したとしても再びメンテナンスなどの面で不安が残りそうだ。

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