ヤマトヤシキ姫路本店、2018年2月末閉店-ラオックス傘下入りに向けた店舗整理か

経営再建中の百貨店「ヤマトヤシキ」(姫路市)は、本店の「ヤマトヤシキ姫路本店」を2018年2月末に閉店させる。

ヤマトヤシキ姫路本店。

ヤマトヤシキ本店、67年の百貨店の歴史に幕

ヤマトヤシキは1906年に姫路市で「米田まけん堂」として創業。1951年に百貨店化して「ヤマトヤシキ」に改称した。
高島屋系列の仕入機構「ハイランドグループ」に加盟しており、2001年には加古川そごう跡に「ヤマトヤシキ加古川店」を出店(同社としては再出店)、現在では姫路本店を上回る業績を上げている。

ヤマトヤシキ加古川店。

ヤマトヤシキ姫路本店の売場面積は17,051㎡。
神戸新聞の報道によると、2018年2月末の閉店後は建物を建て替え、一部を商業スペースとして活用する一方、百貨店業態からは撤退するという。
なお、加古川店は営業を継続する。

ラオックス傘下入りに向けた店舗整理か

経営再建中のヤマトヤシキは百貨店「中三盛岡店」(現・Nanak)などの再建をおこなった「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」(MTM社)のもとで再建に着手、現在店舗の改装を進めていた。
さらに、2017年8月末には中国・蘇寧電器傘下で免税店大手の「ラオックス」(港区)がヤマトヤシキの新株予約権7億円の取得を発表し、事実上の子会社化を進めようとしている。
倒産などの事例を除き、百貨店が「僅か2ヶ月後の閉店」を発表するのは異例のこと。
今回の姫路本店の閉店はラオックスの傘下入りを見据えた店舗整理であると考えられ、姫路城前という立地もあり閉店後はラオックスが主導する新たな商業施設ビルへと建て替えられる可能性も高いであろう。

外部リンク:姫路店閉店に関するお知らせ
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