盛岡市中ノ橋通の「盛岡バスセンター」跡地が、イベントスペース「SIDE-B」となり、9月21日より利用が開始されている。
SIDE-B。(盛岡市公式サイトより)
解体済みのバスセンター、2019年度以降に新施設着工へ
盛岡バスセンターは「自動車ターミナル法適用第1号」の路線バスターミナルとして1960年に開業。
岩手県交通や岩手県北自動車を中心に、岩手県内外へのバス路線の発着拠点として長らく機能してきたが、施設老朽化のため2016年9月30日をもって閉鎖され、その後建物は解体された。
在りし日の盛岡バスセンター。
バスセンター内には複数の商店が入居。開業当時は屋上に植物園や遊園地などが入った「盛岡バスセンターテーマパーク」が存在し、バスの利用者のみならず地域住民からも愛されていた。また、近年はモダンな「昭和レトロ」の建物としても注目を集め、盛岡の観光スポットの一つともなっていた。
バスセンター内には昔懐かしの商店が立ち並んでいた。
空き地はイベントスペース「SIDE-B」として暫定利用
バスセンター跡地には盛岡市と民間事業者の連携により、バスターミナル機能と賑わい機能を複合した新施設「新盛岡バスセンター(仮称)」の再整備が検討されており、2019年度以降の設計・着工を目指している。
この新たなバスセンターの事業開始まで、バスセンター跡の空き地は地域活用ゾーン「SIDE-B」として利用し、主にイベントスペースとして地元の団体などに貸し出されることとなった。
SIDE-Bの実施主体はバスセンター近隣の肴町商店街組合などで作られる「盛岡バスセンターおよび周辺地区活性化協議会」で、2019年までの暫定利用となる。
9月21日から23日にかけては初のイベント『ワクワク・アリマス。はじめましてSIDE-B祭り #FEST-B』が開催。盛岡市内の飲食店5店が出店し、ビールやワイン、お酒に合う料理などが提供された。
今後も様々なイベントが開催される予定となっている。
初のイベント「SIDE-B祭り」の様子。(SIDE-B公式サイトより)
外部リンク:SIDE-B公式サイト
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