仙台市青葉区のファッションビル「仙台フォーラス」が12月16日にリニューアルオープンした。
仙台フォーラス。
仙台市の中心商店街を代表するファッションビル
仙台フォーラスは1975年開店した「ジャスコ仙台店」を前身とするファッションビル。2016年からは株式会社OPAの運営となっている。
建物は地下3階、地上8階建てで、店舗面積は12,965㎡。仙台フォーラスの売場が展開する地下1階〜地上8階をイオンリテール株式会社が所有し、ライブハウス「SENDAI CLUB JUNKBOX」や中華料理店「北京餃子」などが入居する地下2階〜3階を地元企業の仙台観光が所有している。
地下1階を生活提案型「ラスチカ」に転換
今回のリニューアルの目玉は、地下1階の全面改装。
地下1階は書店や家具店など10店舗が展開する「ラスチカ」へと生まれ変わった。
ラスチカ内に設置された広告看板。
核店舗の書店「TODAY’s LIFE(トゥデイズ・ライフ)」は、イオングループの未来屋書店が手がける“書籍と文具雑貨”の新業態店。一般的な書店のような書籍ジャンルごとの棚を設けず、毎月のテーマに合わせて書籍・雑貨を流動的に配置することで、最先端のライフスタイルを提案する。
また、隣接するインテリアショップ「CLASH GATE(クラッシュゲート)」では、“壊すことで生まれるなにか”をテーマに、ジャンルの垣根を越えた小物・雑貨を展開する。
TODAY’s LIFE(写真手前)とCLASH GATE(写真奥)。
この他にも、大人向けお菓子ブランド「Cubetas(キュビタス)」や、ソファ専門店「FedericoⅡ(フェデリコセカンド)」などが出店し、従来のフォーラスにはなかった生活提案型のフロアを作り上げている。
フォーラスでは地下1階「ラスチカ」の誕生に先駆け、他のフロアにおいてもリニューアルが行われ、東北初出店となるパンケーキ店「幸せのパンケーキ」(2階)など6店舗が新規出店を行った。
フォーラス消滅?気になる「オーパ化」のタイミングは
イオン系のファッションビル「フォーラス」は、2016年12月現在、秋田、仙台、金沢、大分に店舗を構えている。
しかし、フォーラスは2016年3月のダイエー系ファッションビル「OPA」との経営統合後、秋田フォーラスを2017年2月をもって一時閉店させ、大規模リニューアルの後10月から「秋田オーパ(仮称)」とする予定で、さらに大分フォーラスも2017年2月に閉店後、建物を建て替えた上で2019年に「大分オーパ(仮称)」とする予定だ。
2017年2月に閉店し、10月からオーパとなる秋田フォーラス。
OPAは、引き続き「フォーラス」を名乗る仙台、金沢の両店も将来的に「オーパ」に転換する方針であるとしており、「フォーラス」の屋号は消滅する可能性が高い。
しかし、今回リニューアルされた仙台フォーラス地下1階フロアが「フォーラスの地下」を意味する「ラスチカ」と命名されたことから、仙台の「オーパ化」は当面の間、行われない可能性もある。
また、今のところ大きな動きがない金沢フォーラスは、かつてのジャスコ店舗を業態転換した築40年を超える他3店と異なり、築年数が10年と浅いため、秋田や大分のような大規模リニューアルや建て替えといった形でのオーパ転換にはならない可能性が高い。
「フォーラス」各店の今後の行方に注目が集まる。
外部リンク:仙台フォーラス
関連記事:泉中央セルバテラス、11月11日開業-「食」中心の30店舗が集結
関連記事:秋田フォーラス、2017年2月閉店-全面リニューアルで「秋田オーパ」に
関連記事:大分フォーラス、2017年2月閉店-建替えで全面リニューアル「大分オーパ」に