フードストアNAKAMURAYA、2020年9月20日閉店-ドラマ「きのう何食べた?」舞台の新小岩中村屋神宮寺商店

東京都葛飾区の新小岩駅近く、江戸川区の新小岩ルミエール商店街にある中村屋系老舗食品スーパー「フードストアNAKAMURAYA(新小岩中村屋/中村屋神宮寺商店)」が2020年9月20日をもって閉店する。

江戸川区に深く根付く老舗スーパー「中村屋」

スーパー中村屋は1924年に江戸川区平井の春日町商店街で「中村屋総本店(現・平井中村屋)」として創業。
中村屋総本店から派生する形で「松江中村屋(食賓菜館Nakamuraya)」「大島中村屋(ナカムラヤダイニング)」といった企業が創業、2020年現在に至るまで中村屋を冠する店舗が「異なる経営基盤」「異なる運営体制」のもと独立して営業を続けている。

テレ東深夜ドラマにも登場した有名店

フードストアNAKAMURAYAは、1947年に松江中村屋から独立する形で創業。1965年4月に現法人「中村屋神宮寺商店」を設立した。
フードストア中村屋。

新小岩ルミエール商店街の食品核として、長らく地域密着型の運営を続けていた同店であるが、2019年春放送のテレビ東京系深夜ドラマ「きのう何食べた?」(主演:西島秀俊・内野聖陽)で物語の鍵を握る舞台として登場することとなった。
大奥や西洋骨董洋菓子店といった人気作を手掛けた「よしながふみ」による同性愛者の日常を食生活とともに描いた作品は、放送直後から三大都市圏で催事企画が開催、2020年3月には映画化が決まるなど話題を集めた。
これにあわせて、中村屋ロゴをあしらったグッズや作中歌としての中村屋オリジナルソングが制作、聖地巡礼スポットとして一躍知名度を全国区レベルに高めることとなった。
フードストアNAKAMURAYAは2020年9月現在、閉店の理由を明らかにしていない。
地域住民のみならずドラマファンからも親しまれた中村屋は創業から73年の歴史に幕をおろすこととなる。

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