JR酒田駅前に図書館・ホテルなどの複合施設「光の湊」-旧ジャスコ跡、2021年開業目指す

酒田市のJR酒田駅前に、大型複合施設「光の湊」が2021年度を目処に建設される方針であることがわかった。スクリーンショット 2016-07-06 19.13.17酒田駅前に建設される「光の湊」。

ジャスコ跡、図書館・ホテル・マンションなどの複合施設に

「光の湊」は、1997年に閉店した旧「ジャスコ酒田駅前店」跡地と、それに隣接する幸町1丁目街区に建設される。
事業主体は西松建設で、酒田市の公募によるもの。延床面積は約2万2200㎡で、工事は2018年4月頃着手し2021年3月の完成を見込む。
コンセプトは「酒田人×来酒者」。地元住民と酒田への来訪者のどちらにとっても存在意義のある施設像を目指す。スクリーンショット 2016-07-06 20.46.42
30万冊規模の蔵書を誇る図書館。

「光の湊」は主に「ライブラリーセンター・ホテル棟」、「マンション棟」、「駐車場棟」の3棟で構成される。
メインのライブラリーセンター・ホテル棟には、観光情報センターやカフェ併設の図書館を中心とした公共施設「酒田コミュニケーションポート(仮称)」、レストラン、コンビニエンスストア、7階建てホテルが入る予定。
マンション棟は10階建て54戸のマンション、駐車場棟は254台収容可能の5階建て立体駐車場が建設される。スクリーンショット 2016-07-06 20.46.05鳥海山を望むホテル。

実質的に7割を国・県・市が負担

「光の湊」総事業費は約102億円を見込み、そのうち国、山形県、酒田市が約50億円を補助する。
また、公共施設部分は整備後に酒田市が約27億円で買い取る予定で、実質的に公費77億円、民間25億円になる。

ジャスコ撤退後、2度の民間開発計画が中止に

JR酒田駅前ではジャスコが1997年に撤退して以降、民間の開発計画が2度持ち上がっていたものの、どちらも計画が頓挫。
このため、市は2014年に酒田駅周辺地区グランドデザインを策定し、酒田駅周辺整備事業の事業者を募集していた。
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JR酒田駅前。中心商店街からは1km弱の距離がある。

酒田市は鶴岡市に次ぐ庄内地方第二の都市でありながら、中心商店街から離れている駅前の商業機能の空白化は長年の懸案だった。
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酒田市の中心商店街の1つ「中町商店街」。百貨店も立地する。

今回、整備計画の事業者が西松建設に決まったことで、JR酒田駅前再開発が約20年ほどの時を経てようやく動き出した形となる。
※画像は酒田市ホームページより

外部リンク:酒田駅周辺整備事業における事業者募集の事業予定者及び次点者の決定について(酒田市HP)
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