ダイエー(神戸市)が運営する総合スーパーのうち、大型店28店舗が3月1日よりイオンに経営譲渡され、イオンのショッピングセンターに転換する。
ダイエーきっての旗艦店の1つ、東戸塚店が出店するオーロラシティ。
7&i傘下の西武百貨店とイオンが同居することになる(横浜市)。
旗艦店からイオンに経営譲渡-既に改装も開始
イオンでは、ダイエーの子会社化に伴い2018年までにダイエー・グルメシティ全店舗をイオン化することを発表しており、それに先駆けて、2015年9月に北海道、中部(山梨県除く)、九州の全店舗をイオングループに経営譲渡。現在、ダイエーは仙台店を除くと首都圏と近畿地方のみで営業を行っている。
旧ダイエー麻生店(札幌市)。
2015年9月にイオン札幌麻生店に転換した。
3月1日を以てイオンに経営譲渡されるのは以下の28店舗。
2016年3月1日にイオンに経営譲渡されるダイエー一覧
- ダイエー仙台店(宮城県仙台市)
- ダイエー所沢店(埼玉県所沢市)
- ダイエー南越谷店(埼玉県越谷市)
- ダイエー東鷲宮店(埼玉県久喜市)
- ダイエー北本店(埼玉県北本市)
- ダイエー南行徳店(千葉県市川市)
- ダイエー新浦安店(千葉県浦安市)
- ダイエー長浦店(千葉県袖ケ浦市)
- ダイエー千葉長沼店(千葉県千葉市)
- ダイエー赤羽北本通り店(東京都北区)
- ダイエー練馬店(東京都練馬区)
- ダイエー伊勢原店(神奈川県伊勢原市)
- ダイエー戸塚店(神奈川県横浜市)
- ダイエー金沢八景店(神奈川県横浜市)
- ダイエー東戸塚店(神奈川県横浜市)
- ダイエー横須賀店(神奈川県横須賀市)
- ダイエー大月店(山梨県大月市)
- ダイエー京橋店(大阪府大阪市)
- ダイエー長吉店(大阪府大阪市)
- ダイエー金剛店(大阪府大阪狭山市)
- ダイエー古川橋駅前店(大阪府門真市)
- ダイエー吹田店(大阪府吹田市)
- ダイエー西宮店(兵庫県西宮市)
- ダイエー甲子園店(兵庫県西宮市)
- ダイエー藤原台店(兵庫県神戸市)
- ダイエー三田店(兵庫県三田市)
- ダイエー竜野店(兵庫県たつの市)
- ダイエー富雄店(奈良県奈良市)
今回、イオンに経営譲渡されるのは主に旗艦店級の大型店で、改装によって今後も高い収益が見込めると思われる28店舗。
これらの店舗は、2016年3月よりイオンのショッピングセンターとして新たなスタートを切ることになる。上記の全店舗が1日朝よりイオンとしての営業を開始する訳ではなく、店舗改装工事のために休業期間を設ける店舗もある模様。
塗り替え中の広告塔屋。ダイエー京橋店(大阪市)。
このうち、所沢店(所沢市)、京橋店(大阪市)、甲子園店(西宮市)などでは既にイオン転換のための準備工事が開始されているほか、テナントの入れ替えに伴う退店が実施されている店舗が多くある。
イオンに転換する店舗では、2月で「一の市」、「なかなかデー」、「木曜の市」などのセールも終了するが、ダイエーのポイントカード「ハートポイントカード」については、イオン転換後も当面使用可能となる。
テナントの入替えも行われている。ダイエー富雄店(奈良市)。
なお、昨年イオンが「ダイエー」の店舗のまま大規模改装を行なったダイエー赤羽店(東京都北区)、ダイエーいちかわコルトンプラザ(市川市)、ダイエー神戸三宮店(神戸市、事実上のダイエー本店)は、今回のイオン転換店には含まれていない。
イオンが改装を行なったばかりの3店舗は転換しない。
ダイエー赤羽店(東京都北区)。
ダイエー碑文谷店は5月ごろに閉店、大規模改築へ
一方で、ダイエーきっての集客を誇り、当初は他の大型店と同時に3月よりイオンに転換すると発表されていた「ダイエー碑文谷店」(目黒区)は3月のイオン転換を中止、5月ごろに閉店し、その後、イオンが建物の大規模な改築を行い、イオングループの新たなショッピングセンターとして生まれ変わる予定となっている。
詳しくは:ダイエー碑文谷店、2016年5月ごろ閉店へ
5月ごろ閉店、イオンが改築する予定の碑文谷店(東京都目黒区)。
新しい記事はこちら:ダイエー、3月30日までに110店舗の「イオン化」完了
外部リンク:ダイエー