流通大手「イオン」(千葉県千葉市美浜区)は、関東エリアの「ダイエー」とピーコックストアを運営する「イオンマーケット」(東京都杉並区)を首都圏で食品スーパーを展開する「マックスバリュ関東」に統合する。
これに合わせて「マックスバリュ関東」の社名を「イオンフードスタイル」に2026年3月1日付で変更する。
都内のダイエーの店舗。屋号が変わる可能性も。
関東のダイエー、社名も「イオンフードスタイル」に
今回の再編は、イオングループの関東の食品スーパー事業(一部総合スーパー含む)の効率化をめざしたもの。
「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス」(USMH、東京都千代田区)傘下の「マックスバリュ関東」(東京都江東区)に、関東エリアの「ダイエー」とピーコックストア(旧大丸ピーコック・松坂屋ストア)を運営する「イオンマーケット」(東京都杉並区)を、2026年3月1日付で経営統合し、「マックスバリュ関東」の社名を「イオンフードスタイル」に変更する。

USMHの店舗。(ピーコックストア)
USMHは2015年に関東エリアのイオン系スーパー「マルエツ」「カスミ」「マックスバリュ関東」が経営統合して設立。2024年には「いなげや」が参加している。
今回の経営統合により、USMHの連結売上高は1兆円を超える。

USMHの店舗。(かつてダイエー系だったマルエツ)
ダイエー、関東から撤退-将来的に屋号も変更か?
ダイエーは2016年3月をもって「関東」「関西」エリア以外の店舗はイオングループ他社の運営となり「イオン」「マックスバリュ」などに生まれ変わっている。
今回の再編により、ダイエーは関西地方のみで展開するローカルスーパーとなる。
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ダイエ―は関西地方で営業を続ける。
それぞれの店舗の屋号や品揃え・プライベートブランドなどの変更がおこなわれるかどうかなどに関しては12月時点で発表されていないが、これに合わせて複数の首都圏のイオングループのスーパーでは、ダイエー大型店のイオン転換、衣料品売場の閉鎖などの業態再編や閉店などが計画・もしくはすでに実施されている。
ダイエーの関東地方の店舗は2025年春時点で78店舗あった。
そのうち16店舗がイオン転換、もしくは閉店の対象になっているとしており、近い将来にはピーコックなども含めてそれぞれの屋号の統一が行われる可能性も高い。
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