ゆめタウン呉レクレ館、2025年10月23日開業ー呉駅直結「大和温泉」の商業ビル、イズミが取得・ゆめタウンと一体化で新装

広島県呉市のJR呉駅と直結し、かつて温浴施設が人気を集めた商業ビル「レクレ」をゆめタウンを運営するイズミが取得し、2025年10月23日に「ゆめタウン呉レクレ館」としてリニューアル開業した。

呉駅操車場跡再開発「レクレ」、大和ハウス系運営だった

レクレは2005年10月にJR呉駅の操車場・側線などの跡地に開業。
広島県呉市が国鉄清算事業団より土地を取得し、大和ハウス系の商業不動産ディベロッパー「大和システム」が定期借地契約を締結して建設したもので、当初は大和システムが運営していた。
建物は鉄骨造6階建て+パーキング棟。JR呉駅と自由連絡通路で直結する。

人気だった「呉駅直結の温泉」はコロナ禍で撤退

レクレは「Recreation & Relax zone」の略で、キャッチフレーズは「ココロ タノシイ カラダ ウレシイ 呉のレクレーション ショップタウン」。大和システムが運営する「大和温泉物語」(のちSPA SOLANI 大和温泉、コロナ禍のため2020年閉店のち2021年再開、2025年初めより再休館)を核として、複合書店「フタバ図書」(2024年閉店)、ファストファッション「ユニクロ」(2024年閉店、ゆめタウン呉に出店)、100円ショップ「ダイソー」などが出店していた。
とくに大和温泉物語は中国地方最大の温浴施設として当初は大きな話題を集めた。

レクレとJR呉駅。(2024年)

その後、2010年に大和システムが経営破綻したためオリックスグループが建物を取得、地元企業の辻硝子グループ子会社「レクレ」が運営をおこなっていた。
2024年には呉市の公共施設(子育て支援施設)「くれくれば」が開業している。

イズミが取得、ゆめタウン呉と一体運営に

イズミは2025年7月にオリックスグループからレクレを取得。「ゆめタウン呉レクレ館」として、自由連絡通路で繋がるイズミの総合スーパー「ゆめタウン呉」との一体運営をおこなうこととなった。これにより、駐車場サービスなども連携される。

ゆめタウン呉・大和ミュージアム・てつのくじら館。

呉市の公共施設は引き続き入居を続けるほか、10月23日には新たに古着・中古販売チェーン「セカンドストリート」や携帯電話販売店「ゲオモバイル」、整骨院が開業、11月にはお好み焼き店が開業する予定となっている。なお、このほかレストラン街や「ダイソー」も営業を継続している。
今後も2026年夏の本格開業をめざして店舗誘致を進めるほか、11月よりアーティストが自由連絡通路の壁面などにアートを設置する予定としている。
一方で、かつて人気を集めた高層階の温浴施設跡は2025年現在も空き店舗であり、今後の活用が期待される。

関連記事:藤三光町ショッピングセンター、2023年10月31日閉店-11月に港町店として移転、ナフコは営業継続

このエントリーをはてなブックマークに追加