イオン九州は、佐賀県佐賀市東与賀町の「イオンスーパーセンター佐賀店」を7月10日に一旦閉店し、総合スーパー「イオン佐賀店」として7月18日に業態転換・新装開店させる。(追記あり)
イオンスーパーセンター佐賀店(佐賀市ウェブサイトより)。
イオン九州のスーパーセンター1号店、業態転換に
イオンスーパーセンター佐賀店は2005年4月開店。平屋建で商業施設面積は19,080㎡。
総合スーパー「ジャスコ佐賀南店」(2005年2月閉店、現・ヤマダ電機)の事実上の移転・後継店として、敷地内の専門店とともに「イオン佐賀ショッピングセンター」を形成していたが、クリークと田畑に囲まれた立地で周辺には住宅が少なく、競合する大型商業施設と比較しても競争力が低いため、2009年にはディスカウント志向の売場へと改装された。しかし、その後も飲食店が全面撤退、営業時間を短縮、別棟の一部施設が解体撤去されるなど苦戦を強いられていた。現在は本館に100円ショップ「ダイソー」、ゲームセンター「モーリーファンタジー」が出店。敷地内に紳士服「洋服の青山」、リサイクルショップ「ハードオフ」「オフハウス」が出店する。
また、近隣には競合店として「スーパーモリナガ」や「ドラッグストアモリ」が営業している。
不振続くイオン九州のスーパーセンター、現在は出店せず
イオン九州は、2008年のイオンスーパーセンター大木店(福岡県三潴郡大木町)の出店以降、同業態での新規出店を凍結しており、平屋建てスーパーや、ドラッグストア「ワイドマート フード&ドラッグ」での出店をメインとしている。
イオン九州は今回の屋号変更(業態転換)により、「真の地域で No.1の信頼されるお店をめざす」「佐賀南部エリアでの一番店を目指し、より地域に密着した魅力のあるお店づくりに取り組む」としているが、業態転換による具体的な経営改善策などは明らかにされておらず、改装後の「変貌」が注目される。
追記:核店舗に九州初「スーパービバホーム」
イオン佐賀店の核テナントとしてLIXIL系大手ホームセンター「ビバホーム」(さいたま市)が出店することが分かった。
ビバホームは九州初出店。また、衣料品売場は「エブリール」(熊本市)に転換され、直営衣料売場は廃止される。
直営売場はほぼ食品売場のみで、面積はビバホームよりも狭くなる。
イオン九州はホームセンター「ホームワイド」を運営しているため、他社ホームセンターとの共同店舗の出店は異例のことである。
外部リンク:「イオンスーパーセンター佐賀店」屋号変更に関するお知らせ
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