イオン、モリシア津田沼店(旧ダイエー)・南砂町スナモ店を2017年9月に「ダイエー化」-ダイエー津田沼店「12年ぶり」復活

イオンリテールは、千葉県習志野市の「イオンモリシア津田沼店」(旧ダイエー津田沼店)と東京都江東区の「イオン南砂町スナモ店」を8月31日に閉店させ、ダイエーに経営譲渡する。
imageモリシア津田沼。

ダイエー津田沼店、12年ぶり復活-スナモもダイエー化

モリシア津田沼はダイエーを核店舗とする「サンペデック」として1978年に開店。売場面積は33,185㎡。当時の津田沼駅前は西友・パルコに加え、南口の複合商業施設「サンぺデック」内の高島屋とダイエー、イトーヨーカドー、丸井、サンポー(扇屋ジャスコ)と言った大型商業施設がひしめき合っており、「津田沼戦争」と呼ばれていた。
ダイエー出店により扇屋ジャスコは撤退に至り、ダイエー津田沼店は髙島屋が出店していた部分にも増床、「ダイエーエキゾチックタウン」とするなどダイエー有数の売上を誇る店舗となったものの、 ダイエーは2003年10月に開店した「イオンモール津田沼」(売場面積30,655㎡)の影響もあり2005年11月に閉店。ダイエー跡は2008年3月からイオン、ヤマダ電機を核店舗とする「モリシア津田沼」となっていた。
イオンモリシア津田沼店の売場面積は3,967㎡。

イオンモール津田沼。イトーヨーカドー津田沼店も隣接する

一方、イオン南砂町スナモ店は2008年10月に開店したショッピングセンター「南砂町ショッピングセンタースナモ」の核店舗。売場面積は34,881㎡、イオンの店舗面積は2,469㎡。スナモもモリシア津田沼と同様、徒歩圏にイオンのショッピングセンター「イオン南砂店」(売場面積44,542㎡)が立地する。
イオンモリシア津田沼店、南砂町スナモ店の両店は8月31日に閉店。店舗を改装し、9月上旬に「ダイエーモリシア津田沼店」、「ダイエー南砂町スナモ店」(仮称)として営業を開始する。改装中もモリシア、スナモともにイオン直営売場内以外の専門店は基本的に営業を継続する。
ダイエー化後は、ダイエー他店と同様に「一の市」「なかなかデー」などのセールを実施するという。

ダイエー再拡大へ-まさかの「イオンから譲渡」

イオンの岡田元也社長は5月に行われた同社の株主総会でダイエーの経営規模の再拡大について言及しており、近隣にイオンの大型店がある店舗などでは差別化を図るため、さらなる「イオン中小店舗のダイエー譲渡」が起きる可能性もある。
一方で、イオンは7月にイオン新浦安店(旧・ダイエーショッパーズ新浦安)そばにある商業施設「新浦安MONA」に食品売場のみのイオンスタイルを開業させており、今後の動向は不透明だ。

外部リンク:イオンモリシア津田沼店 一時休業のお知らせ
外部リンク:イオン南砂町スナモ店 一時休業のお知らせ
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