2015年7月31日に全店舗が閉鎖した牛丼チェーン「神戸らんぷ亭」の一部店舗が9月10日に営業再開した。
改装後のらんぷ亭銀座店(公式サイトより)
今回再開したのは、東京駅八重洲口徒歩7分に位置する神戸らんぷ亭銀座店。店名を「銀座らんぷ亭」に変更したもの、休業前と同一の店舗デザインやロゴを採用している。
神戸らんぷ亭は、ダイエーグループの牛丼部門として1993年に創業。
業界初となるセルフ方式の店舗を導入するなど、最盛期は首都圏を中心に約50店舗を展開していたが、ダイエーの経営悪化に伴い2005年12月に全株式をITサービス系企業のミツイワ(本社:東京都渋谷区)に売却。ミツイワ傘下のもと、店舗の新規出店や新業態(かつ丼屋)の開発を進めていた。
東京チカラめし(写真は三光マーケティングフーズ運営店舗)
2015年3月に、東京チカラめし(現・イーダイニング)の店舗事業を分離継承したマックグループに再び売却されて以降、横浜家系ラーメン「壱角家」や、伝説のすた丼屋のインスパイア系店舗である「すためしどんどん(旧・情熱のすためし)」、「ステーキ&ハンバーグ鉄板王国」などの新ブランドに転換していた。
神戸らんぷ亭時代と異なり、新「らんぷ亭」では牛丼を除く「カツ丼」、「カレー」などの一部メニューと、マックグループが展開する「すためし」、「家系ラーメン」、「油そば」などを提供する。
68店舗が継承されたものの全店舗が新業態に転換した株式会社東京チカラめしとは対照的に、らんぷ亭では店舗だけでなく買収前のブランドが活かされる形となった。
9月24日現在、株式会社神戸らんぷ亭運営店舗のうち谷塚店、末広町店(かつ丼屋)の2店舗が休業中となっているが、再開・業態転換については未定となっている。
(担当記者:H)
外部リンク:株式会社神戸らんぷ亭