べっぷ駅市場、2025年10月より1期リニューアル開業ー半世紀の歴史ある高架下商店街、今後は別府駅側に増床延伸も

大分県別府市のJR別府駅高架下にある商店街「べっぷ駅市場」が、2025年10月より建て替えにより順次リニューアルオープンしている。

約半世紀の歴史ある昔ながらの高架下商店街

「べっぷ駅市場」は1967年の国鉄別府駅高架化に合わせて「南高架商店街」として1期開業。1970年までに全街区が完成した。
1988年には「べっぷ駅市場」と改名されたが、21世紀になるまで昭和のままの高架下商店街として営業を続けていた。

建て替え前の「べっぷ駅市場」。

しかし、隣接する2012年のダイエ―別府店閉店と2013年のマルミヤストア別府駅店出店に合わせて駐車場が増設されたことに伴い別府駅と分断。回遊性が下がったうえにコロナ禍を経て空き店舗が増加していた。
そのため、JR九州ビルマネジメントが「べっぷの顔に出会える生活商店街」をコンセプトとして、オフィスや住宅などのリノベーションを得意とする東京の設計事務所「ブルースタジオ」と協力してリニューアル計画を進めていた。

高架下のべっぷ駅市場、全面建て替えすすむ

「べっぷ駅市場」のうち、2025年10月にリニューアルしたのは別府駅寄りにある「駅市場第一通り」と呼ばれた街区、距離にして約80メートルほど。

「べっぷ駅市場(本通り)」駅側入口。

駅側の入口にはネオンサインを模した赤い看板が登場。市場内は内外装とも新築されたものの、かつてと同じ「商店街らしい(駅ビル風ではない)狭い街路の両端に店舗が並ぶ形態」となっている。

建て替えされたべっぷ駅市場の館内。

11月時点でこの駅市場の高架下部分には期間限定店舗を含めて11店が出店。そのうち「野田商店」「丸栄鮮魚店」「松田生花店」「安部かき店」「高橋商店」「味一匠」「くらうん薬局」の7店はリニューアル前からある店舗。(このほか以前からある「ヒラオペット」が2期開業時に再入居予定)
また、「ぶたまんの幸崎」など新規出店した店についてもいずれも大分県内を拠点とする店舗ばかりとなっている。
このほか、イートインやトイレも全面刷新。期間限定店舗が出店するシェアキッチンやイベントスペースなども設けられ、営業時間も延長された。(営業時間は店舗による)
建て替え中の街区は2026年夏ごろに全面完成する予定となっている。

「駅市場新通り」として駅側に延伸へ

今回の「べっぷ駅市場」の建て替えに合わせて、かつてダイエー別府店の売場だった平面駐車場側まで駅市場を増床・延伸。
べっぷ駅市場を「べっぷ駅市場・本通り」、そして増築された部分を「べっぷ駅市場・新通り」称して、新たな店舗を誘致する。
新通りには1期開業時は新規出店したカフェ「10COFFEE BREWERS」など一部のみが営業しており、またキッチンカーなどが出店するスペースも設けられている。キッチンカースペースには、建て替え前に出店していた「オニパン」がほぼ毎日出店する。

べっぷ駅市場・新通り。

今後「べっぷ駅市場・新通り」は、駅ビル駐車場の1階を利用(店舗化)するなどして別府駅前のバス乗り場付近まで延伸。回遊性の向上をめざす。
2026年夏の全面完成を目標に工事が進められている。

べっぷ駅市場・1期開業時の街区図。

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