イオン九州、トキハインダストリー完全子会社化を2026年3月10日に延期-2025年12月23日発表、運営母体移行にともなう調整で

流通大手系地域法人「イオン九州」(本社:福岡市東区香椎浜)は、大分地場老舗百貨店「トキハ」(本社:大分市)系総合スーパー運営会社「トキハインダストリー」(本社:同上)の完全子会社化を延期する方針を2025年12月23日に発表した。

トキハインダストリーが本社を置く「あけのアクロスタウン」。

大分老舗百貨店系「トキハインダストリー」イオン化延期

トキハインダストリーは1970年3月に設立。1971年10月に九州初の本格郊外型ショッピングセンター「明野センター(現在あけのアクロスタウン)」を開業、1991年11月には食品スーパー新業態1号店「アテオ石垣店」を開店するなど業態改革を推進、2017年6月には百貨店サテライトショップ併設の大型食品スーパー「トキハインダストリー中津店」を開店するなど県内全域に店舗網の拡大を図った。
2024年2月期には売上高約316億円を記録した一方、2025年3月のサイバー攻撃による県内全23店舗営業休止や競争激化もあり、同年10月21日にトキハとイオン九州が「トキハインダストリーの株式取得(子会社化)に向けた基本合意書」(取得額未公表)を締結し、2026年1月31日付でイオン九州完全子会社となる方針が決まっていた。

トキハインダストリー中津店。
親会社の衛星店「トキハ中津サテライト」を併設する。

イオン九州によるトキハインダストリー完全子会社化延期は「関係各所との調整の結果」を理由としたもの。
トキハインダストリーは創業以来、系列百貨店直営食品フロアの運営や百貨店友の会(トキハ双葉会)をはじめとする商品券/ポイントサービスの受け入れを行っており、イオン九州完全子会社化後も屋号やサービスを当面維持する方針を示しているため、運営母体移行に向けた調整に想定を上回る時間を要することとなった。

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