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博多駅から博多港までのロープウェイ構想-JR九州

JR九州が、博多駅と博多港をロープウェイで繋ぐことを検討していることが分かった。
12月12日に西日本新聞が報じた。
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起点となる予定のJR博多駅。

JR初のロープウェイ路線に?

西日本新聞によれば、このロープウェイ計画は福岡市が今年春に公募した「ウォーターフロント地区再整備基本計画」のJR九州応募案に盛り込まれたもの。
大博通りの中央分離帯に支柱を設け、博多駅から「マリンメッセ福岡」や「博多港国際ターミナル」などがある博多港中央埠頭附近までの約2.5kmを結ぶ計画。
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ロープウェイが計画されている大博通り。JR博多駅より。

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赤い線が計画から想定される路線図(Googleマップに加筆して作成)

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 ベイサイドプレイス博多埠頭。

福岡市が計画しているウォーターフロント地区の再整備は、大博通りの延長や新たな国際会議場・ホテルの設置などといったMICE機能(国際コンベンション機能)の強化を盛り込んだものだが、鉄軌道網を持たないウォーターフロント地区へのアクセス強化が課題となっていた。
具体的な計画はまだ未定だが、もし実現すればJR初の、そして「都市交通機関」としても日本初のロープウェイ路線となり、福岡観光の目玉の1つとなることは間違いないであろう。

関連項目:大博通り延伸、サンパレス解体、天神からBRT-博多港湾地区整備計画
外部リンク:ウォーターフロントネクスト(中央ふ頭・博多ふ頭の再整備)について(福岡市)

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プランタン銀座、2016年12月閉店へ

銀座を代表する百貨店がまた1つ姿を消す。
中央区銀座三丁目の百貨店「プランタン銀座」は、2016年12月で現店舗を閉店し、店舗をリニューアルした上で、2017年中に新たな商号で再開業することを発表した。
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プランタン銀座。本館とアネックス館の2館体制。

フランスの大手百貨店とダイエーの合弁だった

プランタン百貨店はダイエーの手により、フランスの大手百貨店「オ・プランタン」のフランチャイズ百貨店として1981年に日本上陸。
 (このとき開業した日本1号店「プランタン三宮」は、現在三宮OPA・ダイエー三宮駅前店となっている)
プランタン銀座は1984年4月にプランタン百貨店の日本4号店として開店。読売新聞社が保有する「読売銀座ビル」への出店だった。
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オ・プランタン百貨店。パリを代表する百貨店の1つ。

高級百貨店からカジュアル百貨店へ

2002年になると、ダイエーの経営不振によりプランタン銀座の株式は読売新聞社と三越に売却され、その後は高級服飾品中心から若い女性をターゲットとした百貨店への改装を進めた。
更に、近年は「ユニクロ」や「ニトリ」などといった大型専門店を導入することで顧客層の拡大を図っていた。
その一方で、高級百貨店である「オ・プランタン」との経営方針の相違も生まれていた。
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フランスの国旗が掲げられる店舗。
ユニクロやニトリの看板が設置されている。

閉店後に建物リニューアル-2017年の再開店目指す

プランタン銀座は、2016年12月の閉店後に現在の銀座の商環境に合わせる形で大幅な店舗のリニューアルを行い、店名なども改めた上で2017年に再オープンする予定。
新たな業態や店名は、今後検討されるという。
(担当記者:W)

新しい記事はこちら:プランタン銀座、2017年3月から「マロニエゲート銀座」に統合

外部リンク:プランタン銀座

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「東急プラザ銀座」の概要発表-2016年3月31日開業

来春、銀座・数寄屋橋交差点に銀座最大の商業施設が誕生する。
東急不動産株式会社(東京都渋谷区)は、中央区銀座五丁目に開発中の大型商業施設の名称を「東急プラザ銀座」とし、2016年3月31日にグランドオープンさせると発表した。
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建設中の「東急プラザ銀座」。

「和」を前面に押し出して集客

「東急プラザ銀座」は旧「銀座東芝ビル銀座阪急モザイク」などの跡地で、銀座五丁目の数寄屋橋交差点に立地。
特徴的なデザインは伝統工芸である「江戸切子」をモチーフにしており、館内には銀座らしいラグジュアリーなグローバルブランドショップに加え、「和」を感じさせる店舗も多数出店。東急百貨店や東急ハンズの新業態店舗、更には免税店も出店し、国内・世界各地からの観光客にも楽しめる店舗となる。
また、屋上や6階に備えた大規模な「フリーテラス」や、地階の大規模駐車場も集客の要とする。
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江戸切子をモチーフとした外観。
(東急不動産ウェブサイトより引用)

多彩なフロア構成、レストスペースも充実

「東急プラザ銀座」は地下5階、地上11階建。地階部分はフードや雑貨など、低層階にはグローバルブランドのフラッグシップストアなど、中層階にはファッションに加えて「東急百貨店」や「東急ハンズ」の新業態店舗が出店するほか、高層階には「ロッテ免税店」とレストラン街が入居する。
各フロアの構成は以下の通りとなる。

屋上:KIRIKO TERRACE

高さ56メートルの屋上には、しだれ桜をシンボルツリーとした緑豊かなオープンテラスを設置。
カフェ「櫻ノ茶屋」も併設され、銀座の憩いの場となりそう。kiriko2
シンボルツリーのしだれ桜。
(東急不動産ウェブサイトより引用)

10階~11階:GINMACHI DINING

10階から11階にかけては、20店舗のレストランが出店。
11階には「下鴨茶寮」の新業態「のまえ/下鴨茶寮 東のはなれ」や、シドニーの人気レストラン「THE APOLLO」などが出店。
10階は銀座の煉瓦街をモチーフとしたレストラン街となり、回転寿司「根室花まる」、タイのビアレストラン「SINGDEE TERRACE」、ハワイのカフェ「Guy & Jo’s Hawaiian Style Cafe」など、日本や世界各地の味が楽しめるレストラン街となる。

8階~9階:ロッテ免税店

8階から9階は、2フロアに亘って東京最大となる空港型免税店「ロッテ免税店銀座」が出店する。
空港型免税店とは「空港型免税店」とは、既存の百貨店などに適応される免税店(TAX-FREE SHOP)と異なり、関税や酒税・タバコ税も優遇される空港型市中免税店(DUTY-FREE SHOP)のことで、銀座では銀座三越に続いて2店舗目の導入となる。

6階~7階:FIND JAPAN MARKET/KIRIKO LOUNGE

6階から7階は「世界に誇る日本の“本物”に出会えるフロア」がコンセプト。
7階には、東急ハンズの新業態「HANDS EXPO」とライトアップショッピングクラブの「LightUp/Zekoo」が出店。
「HANDS EXPO」は「カルチャーをつなぎ、カルチャーを育む」をコンセプトとして、「和・都・知・美・食」の5つのゾーンで構成され、日本の伝統工芸などの販売を強化する。
6階は、江戸下町の「粋」を取り揃えたフロア。
てぬぐい専門店「濱文様 きめ」や、和紙専門店「SIWA Collection
など、個性的な和ショップが並ぶ。
更に、約27mの大吹き抜け空間「KIRIKO LOUNGE」には、銀座を一望しながら自由にくつろぐことが出来るフリースペースと、ラウンジカフェ「数寄屋橋茶房」を設けるほか、渋谷の東急文化村とのコラボレーションイベントも実施される予定だ。
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KIRIKO LOUNGE。
(東急不動産ウェブサイトより引用)

3階~5階:ファッション、服飾・ライフスタイル雑貨、カフェ

3階から5階の核店舗は「東急百貨店 HINKA RINKA」。
東急百貨店の新業態となるセレクトショップで、旬のファッションやグルメを販売。その他にも、カフェやセレクトショップが多数出店する。
また、数寄屋橋交差点には3階に直通するエスカレータも設置される。

1階~2階:フラッグシップショップ

1階から2階にかけては外堀通りに面して銀座らしいラグジュアリーなグローバルブランドショップが並び、「BALLY」、「Kitson」などの日本旗艦店が数多く出店する。
また、三菱電機の体験型イベントスクエア「METoA Ginza」も開設されるほか、数寄屋橋公園側には人気のクレープ店「PÄRLA」が出店、隣接する数寄屋橋公園も、東急プラザ開業に合わせて整備が行われる。
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1階ファザード。3階直通エスカレータも設置。
(東急不動産ウェブサイトより引用)

地階~B2階:GINCHIKA MARCHE

B2階~B1階はフードと雑貨コーナー。
B1階には雑貨やスーベニアショップが出店、タリーズのバースタイル「タリーズコーヒープライムファイブ」も登場する。
B2階は地下鉄銀座駅と直結することから、イートインショップも多く設けられる。ニューヨークの人気ベーカリー「THE CITY BAKERY」、海外でも人気の「キャビアハウス&プルニエ」によるサンドイッチ店、京都のアイスクリーム店「ハンデルスベーゲン」などが出店し、世界中の食が気軽に楽しめるフロアとなりそう。

B3~B5階:駐車場

B3階からB5階にかけては、銀座に不足していた大規模駐車場を設置。外国人観光客の増加に対応するために観光バスなどの大型車も駐車できるようになり、集客の要の1つとする。
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全フロア構成。
(東急不動産ウェブサイトより引用)

「東急プラザ銀座」は地下5階、地上11階建、延床面積50,000㎡と、これまでの東急プラザの中でも大型店となる。
東急不動産ではこの「東急プラザ銀座」を東急プラザのフラッグシップと位置づけ、銀座と日本、日本と世界をつなぐゲートウェイとなることを目指すとしている。
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数寄屋橋交差点から見た建設中の東急プラザ銀座。

外部リンク:「(仮称)銀座5丁目プロジェクト」、名称を「東急プラザ銀座」に決定 銀座・数寄屋橋の新たなランドマークに125 店舗が出店
(東急不動産公式/PDF)

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渋谷モディ、11月19日開店-目玉はHMV旗艦店

マルイシティ渋谷を改装した商業ビル「渋谷モディ」が11月19日に開店した。
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渋谷モディ。

丸井グループの「モディ」東京都心初出店

モディは丸井グループのエイムクリエイツが運営する複合商業ビルで、町田、川越、平塚にも店舗がある。
19日午前11時の開店時には多くの人が並び、一部の店舗では夜間まで行列ができた。
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初日から多くの客で賑わった渋谷モディ。
エントランスの雰囲気は以前と変わらない。

丸井との違いは「ファッション」から「カルチャー」へ

渋谷モディの丸井時代との大きな違いは、アパレルテナントを約2割に抑え、「知的商業空間」をコンセプトに掲げていること。
そして、その目玉となるのが「HMV&BOOKS TOKYO」だ。
HMVはかつて渋谷に旗艦店を有していたが2010年に閉店しており、再出店となる。
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HMV&BOOKS TOKYO店内(HMV公式サイトより引用)

「HMV&BOOKS TOKYO」は売場面積約1,800㎡の大型店で、ローソン系列となった新生HMVの象徴となる店舗。5~7階の3フロアに出店する。
5階は「世界の食と旅」をコンセプトに、ガイドブックや食に関する書籍、そして洋楽などをラインナップ。
6階は「生きるヒント」をコンセプトに、小説、ライフスタイルや自然科学に関する書籍、映像商品などを扱うほか、ローソンチケットカウンターや展示ギャラリーも設置される。展示ギャラリーでは、現在AKB48などの衣装を展示中。
7階は「TOKYOカルチャー」をコンセプトに、コミック、サブカルチャー関連の書籍とCDを扱うほか、インターFMのサテライトスタジオも設置されている。
HMV店内には3フロア全てに多目的イベントステージも設置、CDリリースイベントなどに活用されることになっている。

渋谷来街者の憩いの場に

また、渋谷モディでは飲食店にも力を入れており、「猿田彦珈琲」、オイスターバー「ガンボアンド」、オーストラリアのパイ専門店「パイフェイス」、など渋谷初出店の店が数多くあるほか、スターバックコーヒーは119席の大型店となっており、渋谷の来街者の憩いの場の1つとなることを目指している。
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エントランスのデジタルフロア案内(右下)は11か国語対応。

渋谷モディでは、グランドオープンを記念して12月1日より「渋谷モディor渋谷マルイのある風景」をテーマにフォトコンテストを開催する。
詳細は公式サイトを参照。

渋谷モディ

東京都渋谷区神南1-21-3
TEL:(03)4336-0101
営業時間:11:00~21:00
HMV:11:00~23:00
8階カラオケ店:11:00~30:00
9階レストラン街:11:00~23:30

外部リンク:渋谷モディ
関連記事:渋谷公園通りに「渋谷モディ」11月19日開店

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新宿駅に日本最大の高速バスターミナル、来春開業

世界一の規模の駅・新宿駅の利便性が大きく向上する。
新宿駅南口に来春開業予定のバスセンター「新宿南口交通ターミナル」(仮称)の開業で、駅周辺に点在する高速バス乗り場が1つに集約されることが国土交通省より発表された。
これにより、新宿駅に約1,600本/日のバスが発着する、日本一の規模の高速バスターミナルが誕生することになる。
(※西鉄天神バスセンターの発着本数も約1,600本/日だが、これには一般道を運行する特急・急行バスなども含まれる)
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建設中の新宿南口交通ターミナルビル。

新たなバスターミナルは南口の4階に

「新宿南口交通ターミナル」(仮称)の整備は、1999年より国土交通省が進めてきた「新宿駅南口地区基盤整備事業」の一環で、交通ターミナルとミライナタワーの完成により、南口整備事業は完了する。
交通ターミナルが設置されるのはルミネ2の南側、サザンテラス口の上層階で、旧新宿駅新南口駅舎の跡地に建設中のJR新宿ミライナタワーの完成に合わせて開業する。
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新宿南口交通ターミナル概略図(国土交通省ウェブサイトより)

交通ターミナルが入居するビルの一部は、ルミネが新たな商業施設「ニュウマン」を開店させることが決まっており、このビル内の3~4階の一部がバス待合所や切符売場、タクシー乗り場になる予定。
ビルには屋上庭園も設置されるほか、飲食店街は長時間営業をする予定で、バスの待ち時間の時間潰しも可能になる。
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設置予定の屋上庭園(ルミネウェブサイトより)

新宿駅周辺には会社ごとにバス乗場が散在しており、旅行客にとって大きなネックとなっていたほか、交通渋滞の一因にもなっていた。
この交通ターミナルの開業により、新宿駅周辺の19の高速バス乗り場が1つに統合、タクシー乗り場も設置されるほか、駅にも直結されることから、旅行客の移動も大幅に楽になる。
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新宿南口交通ターミナル完成予想図(国土交通省ウェブサイトより)

なお「新宿南口交通ターミナル」(仮称)では愛称を募集中で、開業時には現在と違った呼び名となる。
応募は2015年11月23日まで。詳細は国土交通省のウェブサイトを参照。
(担当記者:W)

外部リンク:新宿駅南口地区基盤整備事業(国土交通省関東地方整備局東京国道事務所)

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課題を抱えながらも建設進む久留米シティプラザ-井筒屋跡

新しい記事・テナント一覧などはこちら:
久留米シティプラザ、4月27日グランドオープン-旧井筒屋跡 
建設が進む久留米シティプラザ

福岡県久留米市中心部の井筒屋百貨店跡で、2016年春の開館を目指して「久留米シティプラザ」の建設が進んでいる。
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建設が進む久留米シティプラザ。

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かなり大規模な施設となる(くるめりあ店内より)。

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かつてあった久留米井筒屋。2009年に閉店した。

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隣接するイベントスペース「六角堂広場」も再開発のため解体された。

4施設を核とした「大型芸術文化交流施設」

「久留米シティプラザ」は久留米市が運営する6階建ての大型芸術文化交流施設。
・約1500席規模の音楽ホール「ザ・グランドホール」
・約400席規模の中ホール「久留米座」
・約100席の小ホール「Cボックス」
・屋根つきイベント広場「六角堂広場」
(既存の六角堂広場は解体済み、完全新設)
という4つの施設を核に、会議室、駐車場などが入居予定。
また、商店街アーケード側には多目的トイレなどを備えたオープンスペース(交流施設)も設置される。
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久留米シティプラザの完成予想図。

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グランドホール(約1,500席)

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久留米座(約500席)

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Cボックス

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新しい六角堂広場(屋外ステージ)

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 商店街に面したオープンスペース

久留米市では、シティプラザに年間50万人の集客を見込んでおり、有名アーティストのコンサートや演劇、国際会議も誘致したいとしている。
総工費は約165億円。
老朽化している久留米市民会館は廃止され、この施設に統合される。

「筑後商業の中心」に文化施設

一方で、戦前より百貨店が立地するなど福岡県南部の中心地として栄えてきた場所にも関わらず、周辺商店街が望んでいた商業機能はあまり設けられず、テナントスペースは主に飲食店のみとなる予定。
六ツ門地区はコンビニエンスストアが全て撤退しており、イベント実施時の利便性や、交通結節点の1つとなっていることを考えると(シティプラザ前には六ツ門バス停があり、特急バスも停車する)駐車場の大型化や、コンビニエンスストア・特産品店(かつての井筒屋でも地元産品を販売する売場が人気を集めていた)などといった物販店の誘致を検討しても良かったのではないだろうか。
(※追記:当初飲食店が予定されていた1階バス停側にはローソンが出店することになった)
六ツ門商店街
六ツ門商店街に面する。右側が建設中のシティプラザ。
30万都市にしては人通りは多くない。

また、これだけの大規模な施設にも関わらず、地階に設けられる駐車場は僅か114台分しかなく、大型イベント開催時には混雑が予想される。駐車場の進入路は狭い道であり、分かりやすい大型案内板の設置や、満車時には速やかに他の駐車場へ誘導するなどといった対応も必要になるであろう。

なお、シティプラザの向かいには旧ダイエーショッパーズ(2005年閉店)の建物を再活用した複合商業施設「くるめりあ六ツ門」が立地する。
くるめりあにはスーパー、ドラッグストア、100円ショップ、市立図書館分館などが入居するほか、隣接して大型駐車場もあり、シティプラザを訪れる客に対して最寄のスーパーや薬店、また大規模駐車場として、くるめりあを積極的に案内することも必要になろう。
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くるめりあ六ツ門。

シティプラザが立地する六ツ門商店街は、百貨店撤退後に人通りが大幅に減った一方で、周辺では大型マンションの建設が進み、人口が増加しつつある。
中心部の住民の取り込みを図るために、徒歩10分の西鉄久留米駅前にある百貨店「久留米岩田屋」(伊勢丹傘下)、駅ビル「エマックスクルメ」は近年改装を行っており、特に久留米岩田屋は屋上の再整備や、地階などの大規模改装を行い、入店客増を果たしている。
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久留米岩田屋。

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岩田屋屋上に新設されたソライロ広場。

また、百貨店の撤退で疲弊した商店街にも、地価の値下がりに伴って新たな飲食店の出店が見られるようになった。
年50万人の来客を見込む久留米シティプラザの客を、周辺の商店にどう回遊させていくかも今後の大きな課題である。
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空き店舗にはシティプラザの広報施設も

久留米シティプラザが抱える最も大きな問題とは

しかし、シティプラザ開業後の最も大きな課題は、電車で僅か30分の距離にある福岡市との競合に立ち向かうことができるかであろう。
久留米市は人口30万人を数える大都市であり、また筑後地方は多くの芸能人や著名人を輩出している地域として知られる一方で、福岡市には大小様々な規模の音楽ホールや会議場があるため、久留米市内で大型イベントが開催されることは少ないのが現状だ。
かなり大規模な施設であるものの市民の関心があまり高いとはいえないのは、「大型イベントは福岡市まで行けばすぐに見られる」という今までの久留米の習慣があるからであろう。
いくらいい箱が出来ても、演者不在では意味がない。
かつて井筒屋の隣にあったイベントスペース「六角堂広場」は、人通りが少なくなった商店街の屋外ステージとしては利用料金が高く使いづらいという声が多くあった。
新しい施設といえども利用料を抑えるなどして、完成初期に多くのイベントを誘致し、また、小ホールや交流施設などは誰もが使いやすい施設として定着させ、市民に親しみを持ってもらうことができれば、久留米シティプラザ事業成功の第一歩となるのではないだろうか。
(担当記者:W)

新しい記事・テナント一覧などはこちら:
久留米シティプラザ、4月27日グランドオープン-旧井筒屋跡 

外部リンク:久留米シティプラザ
外部リンク:久留米シティプラザ(久留米市)
外部リンク:久留米シティプラザテナント募集(ハイマート久留米)

完成予想画像は久留米市ウェブサイト、ハイマート久留米ウェブサイトからの引用となります。

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5年連続の黒字を達成したトキハ別府店-地方百貨店黒字化の秘策とは?

別府市の百貨店「トキハ別府店」が2010年から5年連続の黒字化を達成したことが分かった。

10万都市、3万㎡でも安定経営-その店舗改革とは?

トキハ別府店は1988年開店。売場面積は約30,000㎡で、同規模の都市(別府市の人口は約12万人)において日本最大の規模。
1998年に隣接する第三セクターのファッションビル(専門店棟)を買収したことにより、10万都市としては過剰な売場面積を抱え、慢性的な赤字体質となっていた。
トキハ別府店
トキハ別府店。

そこで、抜本的な構造改革のため、2005年から2015年までの10年間以下のような施策を実施した。

  • 専門店屋上(12階):臨時ステージ設置(期間限定)、屋上画設置
  • 屋上:フットサルコートに合わせ展望デッキを夜間解放、神社改装
  • 8階:ゲームコーナー(4階に移設)をフットサルコートに
  • 7階:レストラン街を集積、一部を賃貸イベントスペースに
  • 6階:子供服売場を廃止、全床を貸オフィスに(リクルートなど)
  • 5階:家具・生活用品売場を移動、大型催事場(イベント会場)化
  • 4階:高級紳士服売場を圧縮、5階から生活用品売場を移設
  • 3階:専門店棟に大型テナント導入(ABCマートなど)
  • 2階:直営売場を廃止、大型テナント導入(しまむらなど)
  • 1階:スターバックスコーヒー、無印良品など導入、催事を増加
  • 地階:生鮮売場は子会社のスーパーに、土産品・贈答銘菓を充実
  • シースルーエレベータ設置、7階~屋上の営業時間延長
  • 不採算売場の廃止(本店から取寄対応、本店在庫は翌日に届く)
  • 元店員が独立した子供服セレクト店を導入(テナント化)
  • 本店などとともに無料ポイントカードを導入
  • 外国人観光客への対応強化、外国人店員導入
  • 対面販売売場のレジ統合・集約、運営の効率化など

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屋上からは海と山が見渡せる風光明媚な立地。

ファストファッション、紳士服店、100均…客層拡大に奔走

トキハ別府店では、従来は百貨店に来なかった客の取り込みのために、専門店の強化をおこなったことも大きな特徴だ。
百貨店棟には「無印良品」、「スターバックスコーヒー」、「紳士服のフタタ」(2015年秋~)、フットサルコートなどを、専門店棟には「100円ショップSeria」、「アベイル」、「Rigit-on」、「ABCマート」、「手芸のいとや」などを導入。百貨店らしい売場も維持しつつも、一部を幅広い世代を対象とした店舗への改装を行うことにより、これまで百貨店にはあまり足を運ばなかった世代まで客層を広げることに成功した。
また、来店機会を増やすために、生鮮食品売場はトキハ系のスーパーマーケットに転換することで取扱い品目を拡大、デイリーユースの取り込みも図った。
人気の銘店、土産品についてはこれまで通り百貨店による販売を行っているが、銘店売場などにおいても個店ブースごとの販売員配置を廃止。準集中レジを導入し、百貨店らしい品揃えを損なうことなく売場の効率化が図られた。
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「ファッションセンターしまむら」は当店が百貨店初出店(2012年)。
しまむらはその後も百貨店やファッションビルへの出店を進めている。

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屋上ゲームコーナーは4階に移設され、屋上はフットサルコートに。

不採算売場は社員が独立して専門店化!

百貨店の買回り品売場のうち、不採算であった大型家具売場、家電売場、玩具売場などは廃止されたが、多くの売場は規模縮小の上で存続。廃止された売場の商品は、催事などで期間限定販売を行っているほか、トキハ本店からの取り寄せ販売も行っている。
また、少子化で売上が減少していた子供服・ベビー服に関しては、元店員が独立して運営する形で「セレクトショップ」を入居させるという方式を取っているのも珍しい。

1階はシャネル、資生堂など百貨店らしい売場。
この上がファストファッションとは思えない。


大手百貨店並に豊富な銘菓。品揃え維持しつつ人員削減。

このように、高級百貨店専業から大きく舵を切ったことで、最盛期に200億円近くあった年商は100億円を割り込んだが、売場整理と日常需要の開拓で、経営は安定するようになった。
更に、不採算売場をテナント化したことで、季節を問わず安定した家賃収入が入るようになったことも、経営の安定化に繋がった。
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百貨店らしい内装も維持されている。

「百貨店ならではの催事」を増加、入店しやすい店舗に

また、「百貨店ならでは」といえる集客力のある全国物産展は主に1階の吹き抜け「センターモール」で開催することにより、駅前通り商店街の通行客の入店機会を増やしたほか、お中元・お歳暮の時期でも物産展が実施できるようになった(ギフトコーナーは従来の催事場で実施)。
センターモール前の駅前通りには「センタープラザ」という広場があり、物産展や催事によってはそこにおいてもイベントを実施することで通行客の目を引き、入店機会を増やしている。
このセンタープラザは、店舗独自の催事のみならず、地域の祭りやイベントなどにも幅広く貸し出されており、トキハ・商店街の相互間の集客に大きく貢献している。
トキハセンターモール
1階の吹抜「センターモール」。
ここでの催事実施により入店機会を増やす。


駅前通り商店街に面したセンタープラザも活用。

徒歩圏に多数の競合店、回遊性の創出がカギに

トキハ別府店の徒歩圏内には総合スーパー「ゆめタウン別府」(約21,000㎡)、駅ビル施設「別府ステーションセンター」(全館合計で約12,000㎡、ヤマダ電機とマルミヤストアが核)、食品スーパー「マルショク流川通り店」(建替えで2016年再出店)があり、商業集積は大きい。店舗の魅力を増せば、各店舗の買い回りによる回遊需要が大きく見込めるなどといった利点も大きい反面、競争も激しい地区であると言える。
もちろん、電車で僅か10数分の距離である大分駅周辺の商業施設も大きな競争相手である。
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近接するトキハとゆめタウン。

トキハ別府店は、今後も物産展や大型文化催事の充実を行い、入店客の増加を図るほか、増加している外国人観光客への対応を強化させることにより、安定した黒字経営を維持していく方針だ。
トキハ5階
催事場を増やしたことで大型イベントが実施できるようになった。

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外国人観光客への対応も観光地の百貨店の責務。

これからも百貨店らしい全国物産展や、地域の祭り実施時の合同イベントはもちろん、2015年の夏には、アートイベント・現代芸術祭「わくわく混浴デパートメント」と、子供向けイベント「からくり忍者ランド~わくわく修行の巻~」、動物ふれあいイベント「ふれあいねこ展」を実施する。
2015年の年商は約55億円を見込んでいるという。

外部リンク:トキハ別府店
関連記事:2015年夏、別府市のトキハ百貨店で現代芸術祭

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