福島県福島市中心部の複合商業施設「MAXふくしま(曽根田ショッピングセンター)」3階に、郡山市に本社・本店を構える「うすい百貨店」(郡山市)のサテライトショップ「うすい百貨店福島営業所」が2020年9月1日に開店した。
うすい百貨店福島営業所。
さくら野跡「MAXふくしま」にうすい出店
曽根田ショッピングセンターは、1998年3月にマイカルグループの百貨店「福島ビブレ(旧・ダックシティ福島店/山田百貨店)」を核とする商業施設として開業。商業棟は地上6階建、駐車場棟は地上10階建、建築面積は約8,842㎡、延床面積は約58,239㎡。
核店舗の福島ビブレは、2001年9月のマイカル破綻に伴い、2002年9月に「さくら野百貨店福島店」と屋号を変えたが、家賃が高額で赤字が続いたため2005年3月に閉店。その後、福島市が出資する「福島まちづくりセンター」が土地建物を取得、2010年3月に「MAXふくしま」として再生した。
2020年現在は、バローHD傘下の「ダイユーエイト」旗艦店を核に、「福島市アクティブシニアセンター・アオウゼ(AOZ)」や100円ショップ「ダイソー」、映画館(シネマコンプレックス)「イオンシネマ福島」などが出店する。
MAXふくしま。
本店商品の受取や制服販売、カード入会受付にも対応
うすい百貨店福島営業所はMAXふくしま3階に出店するもので、売場面積は約40㎡。郡山市の本店で購入した商品の受取や自社カード「うすいJカード」の会員登録、8月31日に閉店した中合から事実上引継いだ学校制服の販売にも対応。外商拠点としての役割を担う。
うすい百貨店郡山本店。
11月中に売場を増床してリニューアル
福島市では、うすい百貨店福島営業所の開業前日となる8月31日にイオングループ・ダイエー系の百貨店「中合」が閉店しており、県庁所在地にもかかわらず日本百貨店協会に加盟する百貨店が消滅することとなった。
うすい百貨店福島営業所は、9月の開業時点では百貨店ギフトショップのなかでも非常に狭小な規模であるが、同社によると「11月中に売場を拡張する」方針を示している。
開業当日には銘菓の販売も
開業当日となった9月1日には玄関付近でチラシの配布を行うなど積極的な販促を実施。「オープニング特別販売会」として、ヨックモックや坂角総本舗、彩果の宝石といった本店デパ地下の人気和洋菓子ブランドを販売したこともあり、郡山市からの百貨店サテライトショップ進出を喜ぶ地元客の姿も数多くみられた。
福島市の高級品・贈答品需要の多くを担ってきた中合に代わって、“福島県内唯一の百貨店”として、さらなる売場の増床や取扱品目・サービスの拡充が期待される。
うすい百貨店福島営業所
住所:福島県福島市曽根田町1-18
営業時間:午前10時~午後7時
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