旧・丸光百貨店郡山店、2017年秋から解体-エリート42ビル、老朽化で

福島県郡山市のJR郡山駅前にある元百貨店の大型オフィスビル「エリート42ビル」の解体工事が開始された。

エリート42ビル。

築50年で老朽化-百貨店としては13年の営業だった

エリート42ビルは「丸光郡山店」として1967年12月に開店。建物は地上8階、地下2階建て。丸光はのちのエマルシェ(さくら野百貨店仙台店、2017年2月に経営破綻)の前身で、出店当時(1960年代)は釜石市、気仙沼市などに店舗網を拡大していた。
その一方で、国鉄郡山駅前には1975年前後に西友、丸井、ダイエーなどが相次ぎ出店。地場百貨店「うすい百貨店」との競争もあり、丸光は1980年に閉店し、その後は「朝日生命郡山センタービル」を経て、現在は地元不動産大手「エリート」が所有する「エリート42ビル」となっていた。

エントランスのようす。

エリート42ビルには居酒屋やオフィスなどが入居していたものの、近年老朽化による耐震性不足が発覚。ビル内からは全てのテナントが撤退し、10月ごろから解体工事が開始された。
地元紙・福島民報によると、跡地の活用方法は決まっておらず、当面は駐車場として活用されるという。

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