アバッセたかた、2017年4月27日開業-陸前高田、土地嵩上げ地区で初の大型店

東日本大震災の津波被害を受けて土地嵩上げが行われていた岩手県陸前高田市の中心部に、複合商業施設(ショッピングセンター)「アバッセたかた」(Abasse Takata)が4月27日に開業する。

アバッセたかた。(マイヤ公式サイトより、画質補正)。

高田の土地嵩上げ地区初の大型店、マイヤ高田店も復活

アバッセたかたは津波対策のため嵩上げ造成された新たな中心市街地の核となる複合商業施設。施設はオープンモール4棟で構成され、店舗面積は4,640㎡。陸前高田市中心部で東日本大震災による土地嵩上げ後に出店した大型商業施設は初となる。
アバッセは方言で「一緒に行きましょう」という意味で、地場大手スーパー「マイヤ高田店」(再出店)を核に、「ツルハドラッグ」、「ファッションセンターしまむら」、ドコモショップ、地元資本の商店などが数多く入居する「アバッセタカタ専門店街」(詳細下記)などが出店するほか、7月には「陸前高田市立図書館」も開館予定となっている。
また、アバッセの開業に伴い、店舗そばにBRT大船渡線の新駅「まちなか陸前高田駅」が開設される。
マイヤ高田店は1972年に陸前高田市中心部に開店。1989年に3階建ての大型ショッピングセンターに建替えられたが、2011年3月の東日本大震災により全壊して閉店しており、6年ぶりの再出店となる。

マイヤ竹駒店は2年半で閉店-未来商店街の店舗も移転

マイヤは、高田店再出店にともない市郊外の竹駒地区で営業していた「マイヤ竹駒店」を4月18日に閉店させている。

4月18日で閉店したマイヤ竹駒店。

マイヤ竹駒店は仮設店舗として営業していた「マイヤ滝の里店」の隣接地に2014年12月に開業。
内陸にある竹駒地区は震災後、仮設商店街「陸前高田未来商店街」、マイヤ、ドラッグストアなどが集積し、津波被災した中心市街地に替わる商業の中心地として機能していた。
しかし、現在は復興の進展に伴う中心市街地への商業回帰が見込まれており、今回のマイヤも「新・中心部」への回帰に合わせた移転となった形だ。
また、これに合わせて陸前高田未来商店街の複数の店舗もアバッセ専門店街に移転している。

専門店街テナント一覧
  • やぎさわカフェ(カフェ)
  • ぴっぴ屋 汐風食堂(食堂)
  • あべや(ファストフード)
  • 伊藤文具店(本・文具・CD)
  • 三陸菓匠 さいとう(和菓子・洋菓子)
  • スタイル(毛糸・手芸品・婦人服)
  • ニコニコキッズランド(ゲームコーナー)
  • キャンドゥ(100円ショップ)
  • CPサロン ピネッド(フェイシャルエステ・化粧品)
  • そらうみ法律事務所(法律事務所)
  • 菅野音楽教室(エレクトーン・ピアノ教室)
  • さんぽ・Reborn(リハビリ・フィットネス)
  • 膳(居酒屋・ラーメン)
  • さらり(ダイニング・バル)
アバッセたかた

住所:岩手県陸前高田市高田町館の沖10番地
営業時間:店舗により異なる(マイヤは9:00~21:00)

ニュースリリース:マイヤ高田店4/27(木)アバッセたかた内へオープン!(マイヤ公式サイト)
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