JR九州沖縄支店、3月31日閉鎖-ネットに押され利用減、沖縄での小売業には積極投資つづける

沖縄県那覇市壺川の「JR九州沖縄支店」が3月31日をもって閉鎖され、沖縄県内からJRグループの窓口が全面撤退することとなった。

JR九州沖縄支店が入居するパークサイド壺川。

沖縄におけるJRグループ唯一の沖縄の拠点だったが

JR九州沖縄支店は1988年5月に開設。JR九州の旅行代理店(ジョイロード→JR九州旅行)も併設されており、沖縄県におけるJRグループ唯一の拠点として主に乗車券・旅行商品の販売や沖縄観光の調査、開発業務を行っていた。
また、2011年12月からJR九州が発行する交通系ICカード「SUGOCA」(沖縄限定デザイン)の販売を開始、沖縄県における交通系電子マネーの普及、利用店舗の開拓にも貢献するなど大きな役割を担っていた。
2012年には利用者数の減少に伴う運営効率化のため、那覇市中心部のオフィスビルからJR九州グループのドラッグストア「ドラッグイレブン壺川店」2階に事務所を移転。しかし、インターネット予約の浸透により利用客がさらに減少したため、3月17日に窓口を閉鎖。3月31日まで撤退業務に専念していた。
閉鎖されたJR九州沖縄支店。

沖縄での小売・宿泊事業には積極投資-6月にはホテルも

窓口は閉鎖された一方で、JR九州は沖縄支店閉鎖後もグループを通じて沖縄県内への積極的な投資を続ける方針だ。
JR九州ドラッグイレブンは2016年度中に石垣空港や天久、奥武山に相次ぎ新規出店しており、2017年6月にはJR九州ホテルズが那覇市の沖映跡地に都市型ホテル「JR九州ブラッサム那覇」を開業させることを決めている。

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