イトーヨーカドー平店、2020年までに閉店へ-老朽化で、所有者は建替え目指す

福島県いわき市のJRいわき駅近くにある総合スーパー「イトーヨーカドー平店」が2020年までに閉店し、地域のコミュニティ機能などを持った新店舗に建て替えられる見通しであることがわかった。

イトーヨーカドー平店。

追記(2020年):2021年2月前後の閉店を見込む。

浜通り唯一のヨーカドー、築46年の「古参店」

イトーヨーカドー平店は1971年に開業、1993年に増築。
建物は地上5階建て、店舗面積は14,452㎡で、イトーヨーカドーと真砂不動産(いわき市)が所有している。
テナントとしては、ファストフードの「ポッポ」、「マクドナルド」、100円ショップ「ダイソー」などが出店している。
また、2013年からはいわき市内を中心とした郊外の買い物困難地域や、震災からの復興地域を対象に、4トントラックによる移動販売「イトーヨーカドー安心お届け便」を行っていることも特徴だ。

平店を拠点に行っているヨーカドーの移動販売。(富岡町のさくらモールとみおかにて)

老朽化で複合商業施設に建替え目指す-2020年までに

福島県浜通り地方唯一のイトーヨーカドー店舗として高い拠点性を持つ平店だが、最初に建てられた部分が築約46年と老朽化しており、さらに2011年に発生した東日本大震災による損傷も問題視されていたという。

「古さ」を感じずにはいられない店舗の裏側。

3月24日に国の認定を受けたいわき市中心市街地活性化基本計画によると、平店の一部を所有者する真砂不動産は2020年までに現在の店舗を閉店し、その後はイトーヨーカドーを核に子育てや地域のコミュニティ機能を持った複合商業施設へのリニューアル(建て替え)を目指すという。
なお現在、イトーヨーカドーは総合スーパー業の不振により店舗網を縮小しつつあるものの、福島県ではセブン&アイグループのスーパー「ヨークベニマル」(郡山市)もドミナント展開されており、そのため新施設には何らかのかたちでセブン&アイグループの店舗が出店する可能性も高いであろう。

外部リンク:イトーヨーカドー平店
外部リンク:いわき市中心市街地活性化基本計画の認定について(いわき市公式サイト)
関連記事:小名浜名店街・タウンモールリスポ、2018年1月閉館-老朽化で、イオン開業も影響か
関連記事: イオンモールいわき小名浜、8月着工-2018年夏開業目指す「防災拠点モール」

このエントリーをはてなブックマークに追加