エヌクラス泉大津、3月16日開業-泉大津駅高架化で生まれた新商業施設

南海泉大津駅に南海電鉄グループの南海商事が運営する高架下商業施設「N.KLASS泉大津」(エヌクラス泉大津)が2017年3月16日に開業した。 

南海泉大津駅「N.CLASS泉大津」。

泉大津市の玄関口、装い新たに生まれ変わる

南海電鉄泉大津駅周辺では南海本線連続立体交差事業(高架化)の一環として、2016年より駐輪場の整備や老朽化が進む駅ビル「ショップ南海泉大津」の解体などが行われていた。
立体交差事業の目玉となる「N.KLASS泉大津」の店舗面積は約3,300㎡で、コンセプトは「おおつと育むあたたかい暮らし」。

N.KLASS泉大津・エントランス。

イオングループの食品スーパー「コーヨー」、ディスカウントドラッグ「オーエスドラッグ」といった日常生活に不可欠な物販店舗を核とし、食べログパンケーキ部門No.1獲得実績があるという”コインランドリー併設カフェ”「ニノーバルウォッシュカフェ」、セントラルスポーツが手掛ける24時間営業スポーツ施設「ジムスタ24」、泉大津市の子育て支援施設「ココフレア」など、個性豊かな12店舗が出店した。

 駅コンコースのイメージイラスト。

また、駅南側のに南海電鉄系ショッピングセンター「いずみおおつCITY」でも、N.KLASS開業を記念して共同販促イベントが開催されている。
高架下のようす。

“関空”追い風に復権めざす泉大津

泉大津駅周辺は1994年の関西国際空港開港に合わせて、大型総合スーパー「ダイエー泉大津店」や南海電鉄系の専門店街「いずみおおつCITY」、都市型高級ホテル「リーガロイヤルホテル泉大津」により構成される複合商業施設「アルザ泉大津」が開業するなど、急速な開発が行われた。
しかし、バブル崩壊後の開発停滞や関西国際空港の不振により失敗に終わった「りんくうタウン開発プロジェクト」と同様に、バブル期の開発計画を継承したアルザは、泉大津にとっては過剰ともいえる規模で、施設の核となるダイエーの直営売場大幅縮小や南海いずみおおつCITYの空き床拡大、リーガロイヤルホテルの撤退にも繋がった。

2016年9月に閉鎖された駅ビル(現在は解体)。

このように厳しい状況下に置かれていた泉大津駅周辺であったが、近年は訪日外国人観光客増加やLCC路線就航により関西国際空港の価値が見直されたことで、改めて脚光を浴びることとなった。
南海電鉄は解体した泉大津駅ビル跡地にも新たな施設の開発を計画しているほか、市内ではシャッター通り化が進んでいた泉大津中央商店街でも長谷工コーポレーション、山陽電鉄、三交不動産による新築マンション分譲計画が持ち上がり、同市田中町では南海不動産による社宅開発が持ち上がるなど、住宅開発による人口増加も期待されている。

外部リンク:N.KLASS|南海商事グループ
外部リンク:「N.KLASS(エヌクラス)泉大津」が3月16日(木)グランドオープン!
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