アスナル金山、閉館へ-金山総合駅周辺再開発で(追記:閉館延期へ)

名古屋市は、JR・名鉄・地下鉄金山駅(金山総合駅)北口の複合商業施設「アスナル金山」を数年以内に閉館させ、再開発をおこなうことを発表した。
追記:再開発は2028年以降に延期された。

アスナル金山。

名古屋副都心のシンボル、「イベント会場」としても知られる

アスナル金山は2005年3月に開業。売場は1-3階で、売場面積は8,529㎡。
名古屋市の副都心である金山地区の中心的存在で、金山総合駅と直結されている。
館内には成城石井、マツモトキヨシ、スターバックスコーヒーなどが出店しているほか、1階の中央ステージでは多くの有名アーティストやアイドルなどのイベントが開催されていることでも知られている。

1階・中央ステージ。
3月現在、レゴランドの装飾がなされている。

もともと2020年ごろまでの「暫定活用策」だった

アスナル金山は、運営する「名古屋まちづくり公社」(旧・名古屋都市整備公社)が名古屋市から15年間の期間限定で土地を借り上げて運営している。
そのため、もともと2020年3月を目途に閉館することになっていた。
その一方で、アスナルの隣接地にあるもう1つの「金山の顔」である名古屋市民会館(日本特殊陶業市民会館、フォレストホール)も築45年を迎え、老朽化が深刻なものとなっており、地区の一体再開発が検討されるようになったと考えられる。

リニア開通見据えた再開発-名古屋市民会館も閉館へ

名古屋市によると、今回の再開発は2027年に予定されているリニア中央新幹線の名古屋開業を見据えたもの。再開発エリアはアスナル金山や隣接する名古屋市民会館などの敷地を含めた金山総合駅周辺・約41ヘクタールの広さに亘り、名古屋市民会館も近く閉館・隣接区画へと移転することになる。
再開発は三段階に分けておこなわれ、再開発の完了後には、バスターミナルを併設した複合超高層ビル、新たな市民会館、大型商業施設などが完成する予定となっている。
一方で、再開発には時間がかかるため詳しい閉館時期は未定であり、当初の予定通り2020年前後の閉館となる可能性も高い。アスナル金山の閉館時期、再開発計画の詳細などについては、今後発表されるという。

追記:再開発は2028年に延期-2020年までに改装へ

アスナル金山は2017年9月に「2028年2月末までの営業継続」を発表。営業期間を延長するとともに、2020年までに施設の改装を進める。

外部リンク:名古屋まちづくり公社
外部リンク:アスナル金山
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