中合福島店二番館、2017年8月31日閉館-旧・山田百貨店、築44年で老朽化

福島県福島市の福島駅前にある百貨店「中合福島店二番館」が老朽化による耐震性の問題のために8月31日で閉店する。

中合福島店二番館。

旧「山田百貨店」の平和ビル、耐震問題で44年の歴史に幕

中合二番館は1973年11月に「山田百貨店」として開店した建物。
ビル名は「平和ビル」で、売場面積は約12,000㎡。
山田百貨店は1930年に「山田呉服店」として創業。戦後に百貨店化した。1973年に再開発で建設された平和ビルにニチイ(のちのマイカル、SATYなど運営)と共同で出店したのち、1978年に東日本の百貨店4社(イチムラ(長岡市)、カネ長武田百貨店(青森市、現「さくら野百貨店」)、丸光百貨店(仙台市、「さくら野百貨店仙台店」、2月27日破産)、小美屋(川崎市))とともにニチイグループと業務資本提携し「百貨店連合」を設立。1982年にはこれらの百貨店5社が合併した「ダックビブレ」の運営となり、その後は店名を「ダックシティ山田」、「福島ビブレ」と改め、1998年3月に福島市曾根田町の福島交通曽根田駅前に移転した。
福島ビブレ(山田百貨店)の退去後、平和ビルは1998年に「中合福島店二番館」として生まれ変わり、中合本館(辰巳屋ビル)との連絡通路も設置された。

本館(辰巳屋ビル)と二番館を繋ぐ連絡通路。

なお、移転後の福島ビブレは2002年に「さくら野百貨店福島店」となった後、2005年に閉店。店舗跡は2010年よりダイユーエイトなどが出店する「MAXふくしま」になっている。

MAXふくしま。

現在、中合二番館には生鮮食品売場のほか、フードコート、コーチ、岩瀬書店、コムサ、シューラルー、ニコルなどの専門店が出店。商工中金福島支店も入居している。

二番館のエントランス。

解体後の活用方法は未定

長きに亘って福島市の地域一番店であった中合であるが、二番館閉館後の中合福島店の売場面積は、現在の約半分の約14,000㎡となり、(面積的には)地域一番店の座をイオン福島店(旧・福島サティ)に譲り渡すこととなる。
福島駅前の一等地だけに早期の再開発が望まれるが、今後の活用方法は未定だといい、中合が再増床を果たすことができるかどうかも注目される。

外部リンク:中合福島店
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