ピーコックストア新浦安店、2月19日閉店ーモナ新浦安の核店舗、「グループ内競合」に敗北

JR新浦安駅に直結する都市型ショッピングセンター「MONA新浦安」1階の食品スーパー「ピーコックストア新浦安店」が2月19日に閉店した。

ピーコックストア新浦安店。

百貨店の面影薄れたピーコック、新浦安での役目終える

MONA新浦安は明治生命(現:明治安田生命)が運営するショッピングセンターで1990年11月に開業。全体の売場面積は9,228㎡。同年6月には隣接地に「ダイエー新浦安店」(現:イオン新浦安店)も開業している。
ピーコックストア新浦安店は、MONA内に高級スーパー「大丸ピーコック新浦安店」として開店した。売場面積は608㎡。
当時の大丸ピーコックは大丸百貨店グループのネットワークを生かし、英国王室御用達スーパー「Waitrose」の商品など豊富な輸入食品の取扱いで人気となっていたが、イオングループ傘下入り後にピーコックストアではWaitrose商品の取扱いを終了。Waitroseブランドの輸入・販売はイオンの総合スーパーへと引き継がれ、ピーコックはマックスバリュに倣い「トップバリュ」を中心とした低価格・地域密着路線へと転換した。
しかし、イオン新浦安店(旧ダイエー)がフランス発祥の冷凍食品ブランド「ピカール」を導入するなど高級化を図った一方で、ピーコックストアは路線転換で商品力の低下が目立ち、劣勢に追い込まれていた。
ピーコックストア閉店後の跡地の活用方法については発表されていない。
ダイエー(現・イオン)が営業するショッパーズプラザ新浦安。

競合店舗の整理を進めるイオングループ、ピーコックでも

現在、イオングループは買収に伴い発生した自社内競合を回避するための、店舗の業態転換や商品構成の棲み分け、店舗整理(閉店)を進めている。
こうした動きはピーコックストアにも広がっており、新浦安と同様にダイエーとピーコックストアが競合関係にあった港区麻布では、ダイエーを都市型モデルスーパーとして改装、ピーコックストアを前述の「ピカール」と国内初となるフランス発のオーガニックスーパー「ビオセボン」の専門店へと転換している。

外部リンク:ショッパーズプラザ新浦安
外部リンク:ピーコックストア 探そう、おいしい食生活。楽しさ・べんりさ体験。|イオンマーケット株式会社
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