グランベリーモール南町田、2017年2月12日閉館-都内有数のアウトレット、再開発で

東急モールズデベロップメント運営する東急南町田駅前のアウトレットモール「グランベリーモール」が2017年2月12日に閉館し、16年の歴史に幕を下ろした。

賑わう最終日のグランベリーモール。

「暫定利用」として開業した駅直結アウトレットモール

東急田園都市線南町田駅は1976年10月に開業。周辺の住宅団地の開発に合わせたものであったが、商業施設としては長らく「東急ストア」など小規模のものしか立地しておらず、あくまでベッドタウンとしての役割しか持っていなかった。
しかし1990年代に入ると、1993年に駅北口にアメリカの街並みを再現したアミューズメント施設「キャノンボールシティ」が、1998年には南口にニトリが開業するなど、集客施設の開発が進んだ。
そうしたなか、「開発が進むまでの10年間程度の暫定利用」として、2000年4月にグランベリーモールが開業する。
南町田駅に直結し、約87,000㎡の広大な敷地のなかに複数の建物が建つ造りで、売場面積はA館フレッシュベリーマーケット(東急ストアなど)が3,869㎡、B館ホームライフガーデン(モンベル、GAPなど)が4,176㎡、C館ホームライフガーデン(コムサなど)が8,639㎡、D館アウトレットが2,822㎡、E館アウトレットが2,822㎡、F館アウトレットが2,858㎡。このほかに、映画館が入居するオアシススクエアなどがある。
アウトレットモールにはラグジュアリーブランド「COACH」やセレクトショップ「BEAMS」、「URBAN RESEARCH」、靴専門店「ABC-MART」、丸井のアウトレット業態などが出店。そのほか、アウトドア用品専門店「mont-bell」やインテリア雑貨「Francfranc」の大型店舗、食品スーパー「東急ストア」、カジュアル衣料品店「GAP」、書店「リブロ」なども出店していた。
また、グランベリーモールの開業が呼び水となり、2001年には外資系スーパー「カルフール」(現・ケーズデンキ)が進出したほか、大手不動産ディベロッパーによる分譲マンション建設も進められ、南町田駅周辺は急速な発展を遂げた。
米国登山用品大手R.E.I(レクリエーショナル・イクイップメント)も出店していたグランベリーモール(現在はモンベル)

当初は10年間程度の暫定利用として開設されたグランベリーモールであったが、2006年には三井不動産や三菱地所グループなど競合他社による首都圏近郊への相次ぐアウトレットモール開業に対抗するかたちでシネマコンプレックス「109シネマズ」などが入居する新館「オアシススクエア」を増設するなどし、客層を拡大していった。

「暫定利用」開始から16年、再開発で閉館へ

グランベリーモールは渋谷から東急田園都市線で約30分という立地を活かし、都内有数のアウトレットモールとして休日には混雑を見せるようになった。一方で、普段から近隣住民がペットを連れて散歩する姿も見られるなど地域に根付いた施設にもなっていた。
しかし、「暫定利用」として開業した建物は老朽化が進んでいたこともあり、2016年に東急電鉄と町田市が共同で立ち上げた駅周辺大規模再開発プロジェクト「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」の一環として、再開発の対象となることが決まった。

閉店を記念してペットボトルのキャップで作られたアート作品。

賑わう営業最終日、入場制限も

営業最終日となった2月12日は、南町田駅からは長蛇の列ができ、閉館を惜しみイベント会場で記念撮影する客などで溢れかえった。
開業以来営業を続けていた「アウトバックステーキハウス」の日本1号店や、最大50%OFFを打ち出した「COACH」では入場制限も行われた。

アウトバックステーキハウス。

閉館45分前となる午後5時15分からは、閉館記念セレモニーとして「イルミネーション消灯式」が開催され、積水ハウスのCMソングで知られる「アルケミスト」によるライブ、即興のコーナー、町田市立鶴間小学校生徒との合唱が披露された。
アルケミストはtvkテレビ神奈川の人気長寿番組「あっぱれKANAGAWA大行進!」のレギュラーを務め、グランベリーモールのイベントにも約14年間出演し続けるなど、当モールにゆかりのあるアーティストとして知られている。アルケミストは閉館するグランベリーモールを意識した替え歌を作り、消灯式参加者誰もが一体になるような世界観づくりを目指した。
この閉店記念ライブはインターネット上で同時生中継され、岐阜県からも「即興コーナー」に参加するファンがいるほどの注目ぶりであった。

東急モールズデベロップメント社員一同による挨拶。

閉館10分前には東急モールズデベロップメント安田龍司事業部長による買物客や従業員、店舗スタッフへのお礼、ねぎらいの言葉が語られ、「(再開発の完了後に)ワクワク、ドキドキする施設をご覧いただけるように、精一杯努力することを約束する」という言葉で締めくくられた。
閉館6分30秒前(消灯1分30秒前)には、安田龍司事業部長と小学校生徒2名による消灯準備が行われ、消灯10秒前に急ぎ足でのカウントダウンが実施され、イルミネーションが消灯された。

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その後、東急モールズデベロップメント社員が「お兄ちゃん、お姉ちゃんになった3年後のみなさん、忘れずにまた来てくださいね」「3年後また皆様とここでこうしてお目にかかれることを楽しみにしております」と語りかけ、グランベリーモールは16年の歴史に幕を下ろした。

セレモニーでは南町田駅から長蛇の列が生じた。

東急ストア、郵便局など仮移転-再開業は2019年度末か

グランベリーモールの閉鎖後、跡地は約3年間をかけ「生活遊園地~くらしの『楽しい』があふれるエンターテイメントパーク~」をテーマとした全面再開発がおこなわれる。
東急グループでは、南町田を「第二の二子玉川」と位置付けているといい、新施設の誕生が期待される。
なお、グランベリーモール閉鎖後も、食品スーパー「東急ストア」は2月28日まで現店舗での暫定縮小営業を行い、3月10日以降は駅西側に近隣住民向け仮設店舗を開設する。
郵便局やATM、南町田駅前連絡所(リエゾン)も近隣への一時移転が予定されている。

今後の南町田再開発に関する記事はこちら

外部リンク:グランベリーモール 公式サイト
外部リンク:南町田拠点創出まちづくりプロジェクト|町田市・東急電鉄
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