イオン徳力店、8月31日閉店-旧ニチイ・徳力サティ

北九州市小倉南区の総合スーパー「イオン徳力店」(旧・徳力サティ)が2017年8月31日に閉店する。
tokurikisaty1
イオン徳力店。

北九州で閉店つづくイオン系スーパー、徳力店も

イオン徳力店は1979年10月に「ニチイ徳力ショッピングセンター」(出店申請時はニチイ小倉ショッピングデパート)として開業。その後、徳力サティに改称したのち、マイカル九州のイオングループ入り・イオンへの屋号統一に伴い、2011年に「イオン徳力店」に改称していた。
建物は2階建て、売場面積は10,600㎡で、小倉南区の建設会社関連企業が所有する。テナントとしては明林堂書店、ハニーズ、近畿日本ツーリスト、100円ショップシルク、コナミスポーツクラブ(別棟、旧・ピープル→エグザス)などが出店している。
tokurikisaty2
イオン徳力店・館内のようす。

ダイエーとともに徳力・守恒の住民の生活を支えたサティ

イオン徳力店は住宅団地に囲まれた立地で、近隣にあった「ダイエー徳力店」(ユニードダイエー徳力アピロス、1980年開店、12,446㎡)とともに、長年に亘って地域の住民に親しまれてきた。
tokurikiapi
ダイエー徳力アピロス。

もともと徳力アピロスのほうが売場面積も広いうえに建物も豪華であり、やや劣勢にあった徳力サティだったが、ダイエーが2009年に閉店し、2012年に跡地に「サンリブもりつね」が出店すると、さらに劣勢に立たされることとなった。
sunmoritune1
サンリブもりつね。
(サンリブ公式サイトより、明るさ補正)。

さらに、2017年春には同じ徳力地区にある「ハローデイ徳力店」(本店)の建替え工事が完了し、新たなショッピングセンターとして生まれ変わることも決まっており、競争の激化が予想されていた。
一方で、イオン徳力店の建物は築38年が経過しており、近年は老朽化も著しく、近いうちの閉店が噂されるようになっていた。
店舗跡の活用方法については、2月時点では発表されていない。
また、別棟のコナミスポーツクラブの処遇についても発表されていない。

業績悪化のイオン九州、構造改革よりも閉店で立て直し図る

イオングループでは総合スーパーの構造改革を急速に推し進めており、新業態店舗への改装を進めている一方で、イオン九州では本格的な改装が行われている店舗は少ないうえ、イオン徳力店と同じ北九州地区ではイオン城野店(旧・ダイエー城野店)、イオン水巻店(旧・ダイエー水巻アピロス)も閉店となるなど、店舗閉鎖が相次いでいる。
イオン九州は2017年1月に発表した第3四半期(2016年3月1日~11月30日)決算においても17億600万円の営業赤字を計上。先行きに不透明さが増しており、今後も耐震改修工事が必要な老朽店を中心として店舗の閉鎖が続くものと思われる。

外部リンク(プレスリリース):イオン徳力店閉店のお知らせ
外部リンク:イオン徳力店
外部リンク:マイカル徳力サティ
関連記事:イオン水巻店、2017年3月31日閉店-旧ダイエー水巻アピロス
関連記事:ゆめタウン南行橋、2016年12月開店-旧丸和サンパル跡
関連記事:サニーサイドモール小倉、2016年9月15日開業-旧西友・ザ・モール小倉

関連記事:イオン城野店、2017年1月31日閉店-旧ダイエー城野店

このエントリーをはてなブックマークに追加